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リフタスフェルトは、南アフリカ共和国の北ケープ州にある、ごつごつとした峡谷や高い山々、目を見張る景観などに特徴付けられた山がちな砂漠地帯である。砂漠に覆われた平原から火山岩の岩山、ナミビア国境付近のオレンジ川沿いの緑地帯など、情景は様々に変わる。 南アフリカのナマクアランド(Namaqualand)北部に位置するこの乾燥地帯は過酷な景観を呈しており、水がきわめて稀少なこの地域で生き延びられるのは、生物形態(lifeform)の中でも最もハードな存在だけである。気温は過酷そのもので、夏には摂氏50度を超えることもある。雨は滅多に降らない。 リフタスフェルトは、南アフリカに赴く自然愛好家たちには受けが良い。その景観はしばしば「火星的」と表現される。一見したところ不毛で荒涼とした景観が広がるが、つぶさに調べれば、そこには環境に適応した独特の砂漠の生命形態に溢れていることが明らかになるのである。 この地域の北部は、地元で放牧生活を営んでいるナマ人(Nama)たちとの18年にわたる交渉の末、1991年に面積1,624.45 km² の国立公園が設定された。2007年6月に、国立公園のすぐ南に接している規模と美しさで引けを取らない地域が、「リフタスフェルトの文化的・植物的景観」として、ユネスコの世界遺産に登録された。国立公園と違い、世界遺産の核心地域を形成しているリフタスフェルト共同体管理地区(the Richtersveld Community Conservancy )は、ダイヤモンド採掘の対象になっていないため、2つの地域で比べたときに、より原初の景観が残っている。 == 気候 == 一帯の気候は、真夏には53度になったことが記録されているくらいで、過酷なものである。他方で、夜には冷涼となり、重要な露をもたらしてくれる。この独特な気候が、この地に特有の生態系を育んでいるのである。 水が極めて稀少なリフタスフェルトでは、生命は早朝の靄がもたらしてくれる潤いに依存している。地元の人々が 'Ihuries' や 'Malmokkies' と呼ぶその靄のおかげで、小型の爬虫類、鳥類、哺乳類たちは生き延びることができている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リフタスフェルト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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