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ハッチバックとは、自動車の分類の一種である。 == 概要 == ボンネット付きの車種のうち、全長が短い、あるいは車高が低いなどの理由でトランクや車室の容積が小さくなりがちな車種において、大きい荷物や長物の積み下ろしを楽にし、自動車の利便性(ユーティリティー)を少しでも高めるための手段として、跳ね上げ式、または横開き式の「バックドア」(背面ドア)を設けた車種である。 ヒンジがほぼ垂直である通常の乗降用ドア(フロントドア・リアドア)に対し、跳ね上げ式では水平、横開き式でも寝かされた角度となることから、これを船などの「ハッチ」に見立てたことに由来する。ただし、全長が短く、後部座席とバックドアが近いものでは、後席の頭上空間を確保するため、背面が垂直に近いものもある。また、簡易なものでは、リアウインドウのみを跳ね上げ式としたガラスハッチも存在する〔ステーションワゴンやSUV/クロスオーバーSUVなど、いわゆるハッチバック車と呼ばれない車種では、跳ね上げ式バックドアとガラスハッチを組み合わせた(両方持つ)ものもある。〕。 スタイルよりも積載性や利便性が重視されるバン(ボンネットバン)やステーションワゴンは古くからバックドア〔商用車では観音開きも多く、ステーションワゴンも、大型の跳ね上げドアが技術的に成立させづらかった時代は、上下分割(跳ね上げ+下開き)や横開き、あるいはリアウインドウをスライド式(バックドアの開閉時に、リアウインドウを下降させて収納する)としていた。〕が設けられているが、「ハッチバック」を車体の「構造」では無く、「車種」(車型・車名・グレード)として用いる場合はこれらを含めず、大衆車やスポーツカー・スポーティーカーでバックドアを持つものを指す〔大衆車では、バンと乗用ハッチバックが同じ車体である場合も多い。〕。 独立したトランクを持つ車種とは異なり、荷室と車室を隔てる仕切り壁(バルクヘッド)を持たず、大きな荷物を積む場合にはバンのように使用することができるように、パーセルシェルフ〔後席背もたれとリアウインドウの間の棚。ファストバッククーペではこれを省略し、トノーカバーで済ませる場合が多い。〕が取り外せ、後部座席が折りたためるようになっているものがほとんどである。高級車にもバックドアを与えるフランス車には、シトロエン・XMの様に、きちんとしたパーセルシェルフに加え、外気や騒音の侵入を防ぐ跳ね上げ式のインナーウインドウを備えるものもある。 多くのクーペ、特に1970年代 - 1980年代のスポーティーカーにおいて、バックドアを設ける車種が増加したが、スポーツカーでは、剛性低下や重量増を嫌い、これを採用しないものもあった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハッチバック」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hatchback 」があります。 スポンサード リンク
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