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リベルテ144時間 : ウィキペディア日本語版
リベルテ144時間[りべるて144じかん]

リベルテ144時間』(リベルテ144じかん)は、大島弓子による日本漫画作品。『月刊プリンセス』(秋田書店)の1975年12月号に掲載された。
== あらすじ ==
それは二週間前のこと。十五歳の少年、山の辺十五(やまのべじゅうご)が兄と同じように山から落ち、消息を絶った。十五のクラスメイトである芙草みなみ(ふそうみなみ)は十五と付き合っていた。彼女はこの事件を起こすことになった人物、つまり今まで散々十五を罵倒し、馬鹿にして山へ行くように仕向けた人物に対して、復讐に近いある計画を考える…。
みなみと十五が出会ったのは、ほんに些細な出来事であった。とある日の朝、みなみは頭をぶつけドジを踏んでいる十五とばったり会う。そこで、みなみはレース付きハンカチを彼に渡し、血を拭かせるのであったが、そのまま忘れていってしまう。十五は律儀にレース付きハンカチを洗ってアイロンを掛け、きれいな状態にして、みなみへ返すが、そこで話がはずみ二人は度々会うようになる。
十五は兄のが山から転落死するという事故から日が浅く、トラウマを抱えていたが、みなみと共に会話をすることで元気を取り戻すのであった。2人はしばしば文学の話で盛り上がることが多く、ある日みなみが十五に「秋幅になる術はないかしら?」と訪ねる。彼女は万葉歌の高圓の野辺の秋萩について語り、自分はその秋萩になりたいのだと言う。みなみは十五が野辺に変身する方法を考えるという。一見すると冗談のような話ではあったが素直な少年であった十五は真剣に彼女の悩みの解決策を探る。それから数日経ち、みなみは十五が野辺に変身する答えを出したという。それは山の辺十五が野辺十五に名前を変えれば良いということであった。それに対し、同じように十五は芙草みなみの芙を萩に変えれば良いと答える。このやり取りを機にみなみは十五のことを野辺と呼ぶようになる。十五はみなみとの距離が縮まったことに嬉しく思うも、彼のクラスメイトらは、それをよく思わず彼をからかい始める。たちの悪いクラスメイトらは十五の亡くなった兄千が優秀でスポーツ万能であり、弟の十五は成績も良いとは言えずスポーツが出来ないということを比較し冷やかす。
十五は頭に来て兄が落ちた山を自分が登頂してみせると言い出し、山岳部に入る。そして特訓して山登りをするもあっけなく崖から落ちてしまうのであった。
みなみは十五を冷やかしたリーダー格的な人物に好意を持っているふりして近づき、復讐を考えるが、その時、十五の遺体が発見されたという情報がみなみの耳に入ってくるのであった。もう絶望しかないと思われていたが、ある奇跡が起こる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リベルテ144時間」の詳細全文を読む



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