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リボルバーキャノン : ウィキペディア日本語版
リヴォルヴァーカノン

リヴォルヴァーカノン(revolvercannon)は、砲身は1本だがチャンバー薬室)が円形に複数並ぶシリンダーを持っており、これを回転させて速射を行う機関砲である。
== 概要 ==
構造上砲身の外側から発射することになるため、テレスコピック弾(こちらも構造上砲身の外側で発火する)との相性がよいとされる。さらに、前後どちらからでも装填できる(同じ機関砲で前後両側は流石に不可能だが)ので、前装式設計としてテレスコピック弾を用いるタイプ(しかも、燃焼式薬莢を用い、燃焼ガスを後ろに噴射して反動を相殺する無反動機関砲でもあるらしい)が試作されたこともあるという。
今日用いられているリヴォルヴァーカノンは第二次世界大戦末期にドイツマウザーが開発したマウザーMG 213機関砲を元祖としている。結局これは実用化が間に合わなかったが、その性能は当時としては驚異的なものであり、西側諸国は試作品や図面を接収、新型航空機関砲設計の雛形とした。朝鮮戦争以降、M61 バルカンの採用までアメリカ空軍が使用していたM39は、その口径20mm版から、フランス30mm DEFA砲、イギリス30mm ADEN砲は口径30mm版からの発展型である。また、パナヴィア・トーネードユーロファイター タイフーンに搭載されるマウザー BK-27も、マウザーによる開発・製造の27mm リヴォルヴァーカノンである。他にもいくつかの実用機関砲や試作品があるが、主に西欧のものである。
本形式の機関砲の利点は、ガトリングタイプの機関砲より圧倒的に立ち上がりが早い(最高速度は超音速に達し高亜音速~遷音速で巡航できる現代の戦闘機同士のドッグファイトでは、機材の作動に要する一瞬のスキさえも命取りになりやすい)、軽量で嵩張らないため大口径化・携行弾数増大が容易、メンテナンスが比較的容易かつ低コスト、外部動力を用いず自力駆動が可能である(ソビエト連邦では自力駆動のガトリングが実用化されている)といったものである。欠点としては、やはりガトリングの持つ圧倒的な発射速度および弾幕展開能力には及ばないことが挙げられ、AMX軽攻撃機ブラジル仕様機やトーネード IDS(派生型のADVでは1門に減らされている)のように、砲を2門装備することでそれを補う場合もある。また、自力駆動式機関砲全てにいえることだが、不発や遅発があると作動不良に陥りやすいという欠点もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リヴォルヴァーカノン」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Revolver cannon 」があります。



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