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リュウキュウアユ : ウィキペディア日本語版
リュウキュウアユ

リュウキュウアユ(りゅうきゅうあゆ)は、アユ属アユの琉球列島固有亜種で奄美大島に生息する。沖縄本島の在来個体群は、1970年代に絶滅している。
== 解説 ==
アユと同等な生活環を有し両側回遊を行う。アイソザイム(アロザイム)分析の結果、日本本土産のアユからの別離は100 万年前と推定されている〔西田睦、日本列島産および琉球列島産アユ間の遣伝的分化 日本水産学会誌 Vol.51 (1985) No.8 P1269-1274, 〕〔井口恵一朗、『アユ界の階層的な類縁構造』 日本水産資源保護協会季報 1(2), 3-7, 2008-07, 〕。沖縄本島産の個体は現在ではホルマリン固定された標本が国立科学博物館に残る。
アユ ''Plecoglossus altivelis altivelis'' よりも小型で成体の体長は10-15cm 。産卵期は河川水温が20℃以下の11月下旬 - 3 月初旬、遡上は1月下旬から5月下旬、体長12cmの推定産卵数は17000粒程度。産卵をすると満1歳で多くは死亡するが、越年アユとして生残する個体もある。海で生活する稚魚期の好適塩分濃度は海水の50%から75%で、20℃以下の汽水域が必須〔岸野底、四宮明彦、寿浩義、リュウキュウアユ仔魚の水温・塩分耐性に関する生残実験 魚類学雑誌 Vol.55 (2008) No.1 pp.1–8, 〕。
河川改修、道路整備、土地造成による赤土流入が河川と内湾での生息域、餌場、産卵場を荒廃させ生息数を減少させている。
; 主な地方名
* 沖縄本島北部 - アーユー
* 奄美大島 - ヤジ

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リュウキュウアユ」の詳細全文を読む



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