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リング種 : ウィキペディア日本語版
輪状種[りんじょうしゅ]

輪状種(りんじょうしゅ)あるいは環状種(かんじょうしゅ)とは生物学で、隣接する集団と雑種を生じることのできる類縁関係にある一続きの個体群のことを指す。輪状でない場合には二つの「端」の集団があり、それらは雑種を生じることができない。輪状種は集団が遺伝的に分岐するときにどのようなことが起きるかを明示しており、進化の重要な証拠を提供する。
輪状種は、進化が新しいを作ることはないと考えている人々に大きな問題を突きつける。と同時に生命の世界を「種」によって分類しようと試みる研究者にも興味深い問題を提示する。「輪状種」と「別個の二種」を区別するのは、輪状種の両端を繋いでいる中間の集団である。中間の集団の多くが死ねば、輪状種は「別個の二種」となる。
大きな問題は、これらを一つの種とすべきか(全ての個体同士が子を作れるわけではないにもかかわらず)、それぞれの集団を異なる種とすべきか(隣接した集団同士は交配可能であるのにもかかわらず)である。輪状種は一般に理解されているほど種概念が単純でも明確でもないことを示している。
==画像の説明==
右上の画像で、一繋がりになっているバー(A,B,C)が輪状種を表す。赤、青などのそれぞれの色は地域個体群や亜種を表す。Aのように直線上に並んでいる場合もあれば(例えば山の斜面に沿って)、Bのように円状に分布している場合もあり(例えば湖の周囲に沿って)、Cのように終端同士が重複して生息している場合もある。そして終端の個体群同士は交雑しないほど遺伝的に離れている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「輪状種」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ring species 」があります。



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