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リンネル : ウィキペディア日本語版
リンネル

リンネル:liniere :linen)とは、亜麻繊維を原料とした織物の総称。リネンとも呼ぶ。
== 概要 ==
一般には薄地のさらりとした丈夫で吸湿性がある織物をさし、光沢がある。素地の色は白か淡い黄色、「麦わら色」「象牙色」などと形容される。夏物の衣服のほか、敷布・テーブルクロス・ハンカチレース地など広い用途を持つ。トルココーヒー全盛だったフランスで、1717年にリンネルの袋に粉を入れ、湯の中につけてコーヒーを浸みださせるという考案があった。厚地のものは帆布カンバスなどにする。キャラコなどで代用したものも多い。
また、「リネン」はその材質からシーツなどの寝具を指すこともある。現代では必ずしもシーツ類にリンネル製品が使われているわけではないが、宿泊設備のある建物では慣例的に、シーツ、枕カバーなどを保管する部屋を「リネン室」と呼んでいる場合が多い。
日本ではリンネル製品のことを(製品)と呼ぶ場合が多い。本来「麻」とは大麻(ヘンプ hemp)のことを呼んでいたが、後に海外より伝わった似たような質感の亜麻苧麻などを含めた植物繊維全般を指して「麻」の名称を使うようになった。そして本来の麻を植物の背丈が大きく成長する特徴から、大麻(おおあさ、たいま)と区別して呼称するようになったとされている。
現在の日本で流通している麻製品のほとんどは亜麻から作ったリンネルであり、家庭用品品質表示法の「麻」と呼べる繊維にヘンプは含まれていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リンネル」の詳細全文を読む



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