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リン化チタン(III) : ウィキペディア日本語版
リン化チタン(III)[りんかちたん]

リン化チタン(III)(Titanium(III) phosphide)は、チタンリン化物である。通常は灰色の粉末で〔、融点は高く、金属のような伝導性を持つ〔H.G. Von Schnering, W. Hönle ''Phosphides - Solid state chemistry'' Encyclopedia of Inorganic Chemistry Ed. R. Bruce King (1994) John wiley & Sons ISBN 0 471 93620 0 〕。一般的な酸や水によって冒されない〔。これとは対照的に、第1族元素第2族元素のP3-アニオンを含むリン化物(e.g. リン化ナトリウム)は金属的ではなく、また、容易に加水分解する〔。リン化チタン(III)は"metal rich phosphide"に分類され、その余分な金属由来の価電子は本来の位置から移動されている〔。
チタンのリン化物には他に、Ti3P 〔Hydrogen absorption in Ti3P Halter U., Mrowietz M., Weiss A Journal of the less-common metals 1986 118 343-348〕, Ti2P 〔 Structure of Ti2P solved by three-dimensional electron diffraction data collected with the precession technique and high-resolution electron microscopy M. Gemmi, X. D. Zou, S. Hovmöller, A. Migliori, M. Vennström and Y. Andersson Acta Cryst. (2003). A59, 117-126 〕 Ti7P4 〔New Phases in the Ti-P and Ti-Cu-P Systems, Carrillo C W., Lundström T Acta Chem.Scand., Series A: (1979), 33, 401-402〕, Ti5P3 〔Crystal Structure Refinement of Ti5P3 Carrillo C W., Lundström T Acta Chemica Scandinavica, Series A: Physical and Inorganic Chemistry 1980 34 415-419〕 Ti4P3 〔Phase Relationships in the Ti-P System with some Notes on the Crystal Structures of TiP2 and ZrP2, Snell P.O, Acta Chem. Scand. 1968 22 1942-1952〕がある。
== 合成 ==
リン化チタン(III)は、四塩化チタンホスフィンとの反応で合成することができる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リン化チタン(III)」の詳細全文を読む



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