|
リン化物(リンかぶつ、)は、リンがそれより陽性な原子または原子団と形成する化合物である。二元化合物は電気陰性度の小さな元素の大部分と形成するが、水銀、鉛、アンチモン、ビスマス、テルル、ポロニウムの例外がある〔H.G. Von Schnering, W. Hönle ''Phosphides - Solid state chemistry'' Encyclopedia of Inorganic Chemistry Ed. R. Bruce King (1994) John wiley & Sons ISBN 0 471 93620 0 〕。元素によって化学量論的な幅があり、たとえば、カリウムは9個 (K3P, K4P3, K5P4, KP, K4P6, K3P7, K3P11, KP10.3, KP15)、ニッケルは8個 (Ni3P, Ni5P2, Ni12P5, NiP2, Ni5P4, NiP, NiP2, NiP3) のリン化物を持つ〔。 == 分類 == リン化物の分類は難しいが、構造と反応性で大雑把に分けることができる〔。 * 主に P3- イオンを持つもの。第1族元素(e.g. リン化ナトリウム)と第2族元素(e.g. リン化カルシウム)のリン化物。 * P24- や P113−、鎖状に重合したアニオン、または平面・立体構造をもつ複雑なアニオンを持つもの。 * 金属格子中にリン原子が配置した化合物。この化合物は半導体(e.g. リン化ガリウム)や伝導体(e.g. リン化タンタル)となる〔''Chemical vapour deposition of group Vb metal phosphide thin films'' C. S. Blackman, C. J. Carmalt, S. A. O'Neill, I. P. Parkin, K. C. Molloy and L. Apostolico J. Mater. Chem., 2003, 13, 1930 - 1935, 〕。 K4P3 で見られる P34− と、K5P4 で見られる P45− の2種のポリリン化物イオンは両方とも価電子が奇数個で、常磁性のラジカルアニオンである〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リン化物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|