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リン青銅[りんせいどう]
リン青銅(リンせいどう、)は、銅(Cu)を主成分とし、錫(Sn)を含む青銅の一種である。青銅の脱酸にリン(P)を用いるため、合金中にわずかにリンを含有している。 == 特徴 == 溶解鋳造時にリンを添加することにより脱酸を行う。同時に、溶湯の湯流れが良くなることで鋳造性を向上させている。リン青銅は、ばね性に優れている、強度が高い、曲げ・絞り加工性が良いといった機械的性質〔に加えて、電気伝導率が高いことから、各種コネクタ、リレー(継電器)端子、ベアリングフレーム、ブレード材などの工業製品の素材として広く利用されている。 青銅は古くから知られている合金であるが、リン青銅は歴史が比較的新しく、鉄で大型製品の均一鋳造を行う技術がなかった19世紀頃に、当時の大砲の鋳造に用いられていた。第二次大戦後、電子部品の軽量化・小型化が進む中で、上記のような特徴を備えたリン青銅の活用が始まった。その後、とりわけデジタル家電製品や携帯電話等の普及と共に、現在のようなリン青銅の用途が確立した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リン青銅」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Phosphor bronze 」があります。
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