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リーシュマニア原虫 : ウィキペディア日本語版
リーシュマニア

リーシュマニア () は、トリパノソーマ科に属する原生生物で、脊椎動物細胞内に寄生してリーシュマニア症を引き起こす。
名はイギリス陸軍軍医ウィリアム・リーシュマン (, 1865–1926) に因む。
この原虫サシチョウバエ類によって媒介されるが、特に旧世界では 属、新世界では 属のものが知られている。主要な宿主は哺乳動物であり、ヒトのほかにげっ歯類イヌなどにおいて感染の報告が多くなされている。
==生活環==

リーシュマニアは2つの形態学的なステージを持っている:
; 前鞭毛型 ()
: 媒介昆虫内。鞭毛を持つ。
; 無鞭毛型 ()
: 哺乳動物細胞内。鞭毛がない。
サシチョウバエの雌に刺されると、
# 特に発育終末前鞭毛型 () と呼ばれるリーシュマニアが体内に侵入する。
# 刺傷周辺の組織でマクロファージに貪食され、
# その中で無鞭毛型に変態する。
# 無鞭毛型は細胞内で増殖し、種によって異なる組織に病変を生じ、これによって症状の差が現れる。
# サシチョウバエは吸血の際に無鞭毛型に感染したマクロファージを取り込み、
# これを消化することで感染する。
# サシチョウバエの中腸で前鞭毛型に分化し(7)、
# 増殖した後に発育終末前鞭毛型に分化して口吻へ移動する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「リーシュマニア」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Leishmania 」があります。



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