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ルサ3世 : ウィキペディア日本語版
ルサ3世[るさ3せい]
ルサ3世Rusa III)は、ウラルトゥ王国末期の王。推定在位期間:紀元前605595年〔アルトゥニヤン(Арутюнян)による推定。あるアッシリア史料に登場する「ルサ」を、ルサ2世ではなくこのルサ3世とみなして、ルサ3世をサルドゥリ3世よりも前の時代におく説もあり、その場合在位年代はこれよりもずっと以前になる。「来歴」の部分での記述はアルトゥニヤンの推定に基づくもの。〕。エリメナの息子。
== 来歴 ==
ルサ3世をはじめとするウラルトゥ王国末期については、史料の発見がきわめて限られており、なおも不明な点が多い。このことはウラルトゥをめぐる国際環境の変化が影響していると思われる。ウラルトゥの長年の宿敵であり、紀元前7世紀以降は属国として協力するようになったアッシリア帝国は、紀元前609年に新バビロニアメディア王国の連合軍によって滅ぼされた。新バビロニア王ナボポラッサルは紀元前609年から607年にかけてウラルトゥを攻撃しており〔Rollinger 2004, p. 5-6.〕、ウラルトゥはスキタイに加えこの二つの新興国への対処を迫られた。
ルサ3世については、その事績を記した碑文数点が発見されており、実在が確認できる。父の名はエリメナである。碑文の内容は、トゥシュパ(現在のヴァン)、エレブニ(現在のエレバン)、テイシュバニ(カルミル・ブルール遺跡)などの諸都市に穀物倉庫を作ったというものである。外交的には、おそらくメディア王国の属国となっていたものと思われる。息子のルサ4世が跡を継いだ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ルサ3世」の詳細全文を読む



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