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ルシャトリエ・ブラウンの原理 : ウィキペディア日本語版
ルシャトリエの原理[るしゃとりえのげんり]
ルシャトリエの原理(るしゃとりえのげんり、英語:Le Chatelier's priciple)もしくはルシャトリエの法則(— ほうそく、— law)とは、化学平衡状態にある反応系において、その状態に対して何らかの変動を起こさせたときに、平衡が移動する方向を示す原理のことである。
1884年アンリ・ルシャトリエ (Henry Louis Le Chatelier) によって発表された。
1887年カール・ブラウン (Karl Ferdinand Braun) によっても独立に発表されたため、ルシャトリエ=ブラウンの原理 (Le Chatelier – Braun priciple) ともいう。
== 概要 ==
ルシャトリエの原理の内容は次の通りである〔Atkins(2001)、p. 236。〕。
:平衡状態にある反応系において、状態変数(温度圧力(全圧)、反応に関与する物質の分圧濃度)を変化させると、その変化を相殺する方向へ平衡は移動する。
すなわち、反応温度を上げた場合、平衡は反応熱を吸収して反応温度を下げる方向へ移動する。
反応温度を下げた場合、平衡は反応熱を発生させて反応温度を上げる方向へ移動する。
気体の反応において全圧を上げた場合、平衡は気体分子の数を減らして圧力を下げる方向へ移動する。
全圧を下げた場合、平衡は気体分子の数を増やして圧力を上げる方向へ移動する。
また反応に関与しているある物質の分圧や濃度を上げた場合、平衡はその物質を消費して分圧や濃度を下げる方向へ移動する。
反応に関与しているある物質の分圧や濃度を下げた場合、平衡はその物質を生成して分圧や濃度を上げる方向へ移動する。
例として
:\rm N_2 + 3H_2 \longrightarrow 2NH_3 + 92.2 kJ
の反応について考える。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ルシャトリエの原理」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Le Chatelier's principle 」があります。



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