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ルテチウム : ウィキペディア日本語版
ルテチウム[るてちうむ]

ルテチウム () は原子番号71の元素元素記号Lu希土類元素の一つ(ランタノイドにも属す)。ランタノイドの元素としては最も重い。4f軌道は全て占有されている。銀白色の金属で、常温、常圧で安定な結晶構造は六方最密充填構造 (HCP)。比重は9.84、融点は1652 、沸点は3327 (融点、沸点とも異なる実験値あり)。
水にゆっくりと反応して溶け、に易溶。常温で空気中に置かれると表面が曇る。高温で酸化物 Lu2O3 となる。ハロゲンと簡単に反応する。化学的性質はイットリウムに似る。原子価は、+3価が唯一安定である。
== 用途 ==
ルテチウムの地殻内の天然存在比はと比べるとずっと多いが、プロメチウムを除くランタノイド中では最も少ない。酸化ルテチウムを添加することにより、これまでのセラミックスの耐熱性を高める研究や、ベータ線を利用した放射線治療への応用などの研究もなされているが、現在のところ実用段階にはいたっていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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