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ルリボシカミキリ(瑠璃星天牛、瑠璃星髪切)''Rosalia batesi'' は、コウチュウ目(鞘翅目)・カミキリムシ科・ルリボシカミキリ属に分類される甲虫の一種。和名の「瑠璃」の通り、鮮やかなブルーの体色が美しいカミキリムシで、(近縁種を含め)切手などの意匠にもたびたび登場する。属名にあてられたRosaliaとは美しい乙女を象徴する女性名に由来し、本種の姿を見た人の抱く意識が万国共通であることが示唆される。そして、この美しいブルーの体色は死ぬと急速に失われて赤褐色化していき、標本が生前の美麗さを保つことはない。 種小名の "''batesi''" は、イギリスの昆虫学者ヘンリー・ウォルター・ベイツに因んだ献名である。 == 特徴 == 北海道、本州全土、隠岐諸島、四国、九州から屋久島まで広く分布するが、西日本での分布は局所的である。日本の固有種で外見も鮮やかなことから、日本を代表する甲虫としてルリボシカミキリを挙げる昆虫愛好家も多い。 体長16-30mmで、日本のカミキリムシとしては中型の部類に入る。雌雄による体色差はないが、緑色がかった青から淡い水色まで、さまざまな色の個体が存在する。前翅に見られる3対の黒い紋様の形・大きさにも地域変異がある。また、体全体がビロード状の細かい毛で覆われる。触角は多くのカミキリムシがそうであるように、その長さも体長を大きく超え、約2倍ほどまでになる。雄の方がより長い。触角は節ごとに青と黒に色分けされるが、黒色部に短毛の束があるのでそこが膨らんで見える。 ブナやナラ、クルミ、シラカバ、カエデなどの広葉樹の雑木林に生息し、特にブナ科とクルミ科の(枯死した)樹木を好んで集まる。 近年の森林開発などによって生息域が狭められ、その数は減少傾向にあると考えられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ルリボシカミキリ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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