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ル・コルビュジエの建築と都市計画(ル・コルビュジエのけんちくととしけいかく、L'œuvre architecturale et urbaine de Le Corbusier)は、20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人であるル・コルビュジエの作品群、ことにその中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築などをまとめて世界遺産リストに登録することを期して、その暫定リストに記載されている物件である。世界各地に残るル・コルビュジエの建築作品のうち、フランスを中心とする6か国に残る建築群が対象となっているが、世界遺産センターの公式サイトではフランスの物件として掲載されている〔暫定リストに掲載されている概要 (2011年12月15日閲覧)〕。 2009年の第33回世界遺産委員会で「情報照会」と決議された後、構成資産見直しの過程で「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」(L'oeuvre architecturale de Le Corbusier - Une contribution exceptionnelle au Mouvement Moderne - ) と改名されているが〔「情報照会」決議への対応 国立西洋美術館 〕、世界遺産センターのサイトでは旧称のまま掲載されている〔。 == 概要 == スイス出身の建築家ル・コルビュジエは「近代建築の五原則」を定式化し、近代建築運動を推進する上でも大きな影響力を持った。そのため、20世紀の建築が評価され、世界遺産に登録されるものも複数現われる中で、彼の作品の世界遺産登録をめざす機運が高まった。21世紀になるとフランスのル・コルビュジエ財団が中心となって登録への動きが本格化し、推薦資産の選定が国際的な呼びかけとともに行われるようになった。 選定の結果、彼が初期に手がけたジャンヌレ=ペレ邸やシュオブ邸、「近代建築の五原則」を実現していく上で意義のあったクック邸やヴァイセンホフ・ジードルングの住宅、およびその完成形といえるサヴォワ邸、集合住宅であるイムーブル・クラルテやスイス学生会館、および集合住宅の傑作とされるマルセイユのユニテ・ダビタシオン、彼の「無限成長美術館」構想に基づく国立西洋美術館、後期の宗教建築であるロンシャンの礼拝堂やラ・トゥーレット修道院、さらには彼が唯一実現させた都市計画であるチャンディーガルなど、彼の生涯や建築家としての貢献を辿る上で欠かせない23件が推薦されることになった。 ただし、2009年に世界遺産委員会で審議される前にチャンディーガルは除外され、その委員会審議においては、「顕著な普遍的価値」を建築家個人の生涯と結びつけることに疑問が寄せられた。関係各国はその後推薦資産の見直しを行い、19件に絞り込んだ上で2011年に再推薦したが、むしろ以前よりも厳しい判断を下された上で、登録が見送られた。ただし、ル・コルビュジエの建築を世界遺産に登録すること自体は支持されており、同時に大陸を越える大規模なシリアル・ノミネーションの事例としての評価は受けた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ル・コルビュジエの建築と都市計画」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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