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レイプ・ミー(Rape Me)は、アメリカのグランジバンド・ニルヴァーナの楽曲である。フロントマンのカート・コバーンのソングライティングによる。この曲は、1993年にニルヴァーナのサード・アルバム''イン・ユーテロ'' からのセカンド・シングルとして、「オール・アポロジーズ」と共にダブルAサイドにまとめられてリリースされた。 ==背景とレコーディング== 「レイプ・ミー」は、1991年にミックスされたバンドのセカンド・アルバム''ネヴァーマインド'' の時期にカート・コバーンのアコースティック・ギターで作曲された。〔Azerrad, p. 323〕 ニルヴァーナはその年に初めてその曲をライブ演奏したが、コバーンは曲のブリッジ部分の歌詞をまだ仕上げていなかった。〔Gaar, p. 19〕 ニルヴァーナは1992年MTVビデオ・ミュージック・アワードの演奏で「レイプ・ミー」をやりたいと思っていた。MTVは最初、バンドに、彼らがやりたい曲をなんでもやっていいと話していたが、MTVは後にグループに対して「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」を代わりにやるよう要請した。ショーの数時間前、ニルヴァーナは演奏を拒否した。しかしながら、もし彼らがショーの演奏を拒否した場合、MTVがグループ所属レーベルの他のアーティストをボイコットするかもしれない、という懸念から、ニルヴァーナは最終的にグループの当時の最新シングル「リチウム」をやることに決定した。演奏の開始時、コバーンは「レイプ・ミー」を代わりにやり、歌いだした。彼は「ちょっとばかり(MTVを)ドキドキさせてやるために」そのようにしたと言った。パニック状態になったMTVはバンドが「リチウム」に移る時に急いでライブ演奏からコマーシャルに切り替えた。〔Azerrad, p. 276-77〕 ニルヴァーナが「レイプ・ミー」を最初に録音したのはプロデューサーのジャック・エンディーノとの2日間のデモ・セッションで、それは1992年10月のワシントン州シアトルでのことである。曲の2テイクが録音された。最初のものはインストゥルメンタルで、次がコバーンのリード・ボーカルとドラマー・デイヴ・グロールのバッキング・ボーカルのものである。ボーカルの録音をしている時、コバーンは当時幼かった娘を膝に抱え、彼女がデモのなかで泣いているのを聴くことが出来る。〔Gaar, p. 19-20〕 1993年2月、ニルヴァーナはサード・アルバムの''イン・ユーテロ'' を録音するためプロデューサーのスティーヴ・アルビニと共にミネソタ州キャノン・フォールズのパキダーム・スタジオに移動した。バンドは2月15日に「レイプ・ミー」の曲を録音した 。〔Gaar, p. 56〕 翌日コバーンは、6時間セッションと伝えられるセッションの間に、アルバム用のボーカル部分を仕上げた。〔Gaar, p. 61〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レイプ・ミー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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