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複層ガラス(ふくそうガラス)とは、複数枚の板ガラスを重ね、その間に乾燥空気やアルゴンガス等が封入された(または真空状態にした)中間層を設ける形で1ユニットを構成するガラスを指す〔複層ガラスとは 〕。中間層は密閉されているため、基本的に中間層の厚さが増すほど断熱性能が高まるが、封入された気体に対流が発生する程厚くなると断熱性能が頭打ちになる〔。ただし、中間層にガラスを追加することでこの問題は解消できる。 多くの先進国では、エネルギー消費量を抑えるために複層ガラスの利用が義務化されているが、日本では特に規定されていない。 == 特徴 == 複数枚のガラスと密閉された中間層により、光の透過性を保ちつつ、断熱効果を得られる。 ; 断熱効果 : 一般的な断熱材と同じ原理を用いており、対流が起こらない状態の空気は断熱性能が高いという性質を利用している。製品によっては断熱性能をさらに高めるため、空気層を気密化して真空にしたり、アルゴンガス等を使用したものもある。日本で普及している複層ガラスは主に2枚の板ガラスが使われているが、ヨーロッパでは中間層にガラスを追加し、3枚の板ガラスで構成されている製品がある。 ; 結露防止 : 部屋の内外の温度差が原因となる結露の防止に役立つため、最近では様々な分野において利用されている。ただし、石油ファンヒーター(煙突が無いタイプ)等の開放型暖房器具を使う場合は、水蒸気などを含んだ排気ガスが室内に出るため効果が薄れる〔次世代型住宅で、快適に暮らすためのポイントは 〕。 ; 遮音効果 : 2枚のガラスが共鳴するため、3mm厚ガラス2枚で構成される複層ガラスよりも6mm厚の単層ガラスの方が遮音性が高いケースも多い〔http://www.cg-glass.jp/pro/sub_technique/pdf/212-219.pdf〕。ただし、製品によっては単層ガラスよりも遮音性が向上している場合もあり、複層ガラスと単層ガラスとの遮音性の優劣は一概には言えない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「複層ガラス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Insulated glazing 」があります。 スポンサード リンク
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