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レイヤ4スイッチ(L4スイッチ)は、ネットワーク機器の一種。 L3スイッチがIPヘッダまでの解析を行うのに対し、L4スイッチはTCPヘッダなどのプロトコルヘッダ内のポート番号や、セッションシーケンス番号などの情報を解析したり書換えを行うことで、ネットワークトラフィックの分散や、最適化を行うことを目的とした装置である。 ==応用装置== *負荷分散装置(ロードバランサ) *:設置形態はL3スイッチと同様に、2つ以上の異なるネットワークセグメントを収容するように設置される。最小構成でもユーザ側のセグメントとサーバグループ側のセグメントの2セグメントとなる。Webサーバを始め、ファイアウォールや、DNS、などの負荷を分散する構成が組まれることが多い。すなわち、複数のサーバグループと、それぞれのグループに対応したIPアドレス/プロトコルのテーブルを管理する。また、サーバに対してヘルスチェックと呼ばれる生死監視、セッション監視、サービス監視などを行うことにより、サーバリソースを最大限に円滑利用することを可能にする。ヘルスチェックの方式により、サーバ側に専用のソフトウェアをインストールする必要がある場合もある。 *帯域制御装置 (QoS) *:設置形態はL2スイッチと同様に設置される。したがって、EthernetフレームヘッダのMACアドレス部の扱いは通常のL2スイッチと同じである。通過するフレーム内の発信元/送信先のIPアドレスTCPポート番号を元にフィルタし、主にAckパケット内のTCPヘッダのシーケンス番号を書き換えることにより、受信Windowサイズ(RWIN)を変更することで送信ホスト側の送信ペースを制御する。これにより回線メディアを仮想的にパーティショニングし、アプリケーションごとに帯域を割り当てることを可能とする。負荷分散装置のサーバリソースの有効利用に対し、回線メディアの有効利用を目的とする。 *セッション最適化装置(オプティマイザ) *:TCPセッションのデフォルトのタイムアウトは6秒である。したがって、メディアの障害以外の処理負荷の問題でタイムアウトが生じた場合、クライアントは最低6秒を待たなければならない。また、そのような状態では再送も頻発することから、通信の効率が急速に低下し、ユーザはイライラが募ることになる。混雑時のタイムアウトで6秒待つよりも、全ユーザに1秒待ってもらえば、全体の円滑な運用につながる。動作原理は帯域制御装置と殆ど同じだが、複雑な設定に悩むこともなく、中継のL2スイッチを置く感覚で設置できる。 *WANアクセラレータ *:オプティマイザの進化系。擬似ACK、RWIN最適化、コンテンツ圧縮などにより、回線帯域の有効利用やユーザ画面推移の高速化を狙ったもの。2007年以降からの海外ホスティングの増大を機に需要が増えていると言われている。国内のデータセンタでは電気料金や保守人件費が高い理由から、海外にホスティングする企業が増えているが、距離が遠くなるとTCPのACK遅延が大きくなるため、通常よりも回線帯域の使用率が落ちてしまう。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レイヤ4スイッチ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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