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レイヨウ : ウィキペディア日本語版
レイヨウ

レイヨウ(羚羊)またはアンテロープ (Antelope) は、ウシ科の大部分の種を含むグループ。分類学的にはおおよそ、ウシ科からウシ族ヤギ亜科を除いた残りに相当し、ウシ科の約130種のうち約90種が含まれる。
「レイヨウ」は分類群ではない。レイヨウと呼ばれる生物は、ウシ科の多くの亜科(ヤギ亜科以外の全て)に分かれて存在する。多くはレイヨウ同士より、それぞれがウシヤギにより近い関係にある。多くの異なるがあり、大きさも、小型のものから非常に大型化する種まで、さまざまである。
古くは「カモシカ」と呼ばれることもあった。「カモシカのような足」というときの「カモシカ」は、本来はレイヨウのことである。しかし現在でいうカモシカはヤギ亜科に含まれ、レイヨウには含まれない。
なお、レイヨウの亜科のひとつにアンテロープ亜科(ブラックバック亜科)があるが、このアンテロープはAntelopeではなく、模式ブラックバック属 ''Antilope'' のことである。アンテロープ亜科はアンテロープの中の1亜科であり、オリックスインパラなど代表的なレイヨウの多くが別亜科である。
== 特徴 ==
アンテロープ共通の特徴は、基本的に、ウシ科共通の特徴にほぼ一致する。つまり、生え変わりや枝分かれのない中空の1対の角、草食、小さい二股の、短い尾などである。
ウシ科全体の特徴ではないアンテロープの特徴としては、家畜種が含まれない、主にアフリカに生息する、などがある。
また、ウシ族はウシ科で最大級の種も含まれる大型種のグループであり、ヤギ亜科は小型ながらも頑丈な四肢を持つが、それらに対しレイヨウは、軽量で優雅な姿をし、細身で、優美な前後脚を持っている。
多くのレイヨウには強力な大腿四頭筋があり、驚くとまるで巨大なウサギが地上で弾んでいるかのように、この筋力による独特の跳躍ストライドで走る。 いくつかの種では、この跳躍は100 km/hに達し(チーターの100-115 km/hに匹敵し、しかも持久力では勝る)、陸上で最速の生き物の1つでもある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「レイヨウ」の詳細全文を読む



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