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レチノイン酸[れちのいんさん]
レチノイン酸(Retinoic acid)は、ビタミンA(レチノール)の代謝物質で、成長や発達に必要なビタミンAの機能を媒介する。レチノイン酸は、脊椎動物にとって必須である。胚の発生初期には、胚の特定領域でレチノイン酸が生成し、胚の後部の発達をガイドする細胞間シグナル分子として、胚の軸に沿った前部/後部を決定する助けとなる。この機構は、胚の発生初期にホメオティック遺伝子によって制御される。 胚の発達におけるレチノイン酸の主要な役割は、癌やニキビの治療に用いられるイソトレチノイン等のレチノイン酸系薬剤の高い催奇性の原因となる。ビタミンA前駆体(パルミチン酸レチニル)やレチノイン酸自体の経口での大量摂取でも、同じ機構により催奇性を示す可能性がある。 ==関連項目==
*トレチノイン *イソトレチノイン
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レチノイン酸」の詳細全文を読む
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