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ミルクティー()は、牛乳などの乳を入れた紅茶のこと。 == 概要 == モンゴル人やチベット人など、内陸ユーラシアの遊牧民の間では、交易によって中国などから入手した茶にウシやヒツジの乳、あるいはバターを入れ、大量に飲む食習慣が古くからあるが、ヨーロッパ人の間でこの習慣が始まったのは比較的新しく、近世以降のことといわれている。 ミルクティーを淹れる際、ミルクを先に入れるか、紅茶を先に入れるかが、紅茶好きの間では常に議論の種になる。ミルクを先に入れることをMIF(Milk In First)、後に入れることをMIA(Milk In After)と呼ぶ。この争いはおよそ130年ほど続いたと言われ、世界で最も紅茶を飲む英国人の母国イギリスで、最も権威のある王立化学協会が判決を下すまでに至った。同協会の結論は「ミルクが先」であり、乳成分に含まれるたんぱく質の変性が少なく、より美味しく仕上がるというものであった。なお、同協会より『一杯の完璧な紅茶の入れ方』が紹介されている。 茶葉は、ミルクの味に負けない味の強いものが向いている。代表的なものがアッサム種でありミルクティー向きの紅茶として知られている。またアールグレイも、ベルガモット香がミルクとの相性が良いと言われている。発酵度が低く、味と香りが繊細なダージリン・ティーはミルクティーに不向きとされる。 ミルクは、常温の低温殺菌牛乳が良いとされる。日本の牛乳はイギリスに比較して乳脂肪分が少ないため、英国式の作法で飲む際には味が薄く、水っぽくなりやすい。英国式で淹れた味を求める場合は、乳脂肪分を高くした成分調整牛乳を用いることが推奨される。 なお、コーヒーフレッシュを紅茶に入れたものをミルクティーと称することがあるが、本来の紅茶の飲み方ではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ミルクティー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Milk tea 」があります。 スポンサード リンク
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