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ロキ()は北欧神話に登場する悪戯好きの神。その名は「閉ざす者」、「終わらせる者」の意〔『虚空の神々』317頁。〕。神々の敵であるヨトゥンの血を引いている。巨人の血を引きながらもオーディンの義兄弟となってアースガルズに住み、オーディンやトールと共に旅に出ることもあった。男神であるが、時に女性にも変化する〔『ロキの口論』第23節では、ロキが8年間乳搾り女となって子供ももうけたというエピソードが語られている(『エッダ 古代北欧歌謡集』83頁)。〕。 美しい顔を持っているが、邪悪な気質で気が変わりやすい。狡猾さでは誰にも引けを取らず、よく嘘をつく〔『エッダ 古代北欧歌謡集』248頁(『ギュルヴィたぶらかし』第33章。〕。「空中や海上を走れる靴」〔『「詩語法」訳注』43頁(第43章)。〕(「陸も海も走れる靴」〔『虚空の神々』320頁。〕または「空飛ぶ靴」〔『北欧神話物語』221、223、226頁(「二十六 オッタルの賠償金」)。〕とも)を持っている。 元は火を神格化した存在だったと考えられており、ロキをモデルとした『ニーベルングの指環』のローゲはその点が強調されている〔『西洋神名事典』225頁。〕。 なお、巨人の王ウートガルザ・ロキおよびその宮殿で相まみえるロギとは別人である。 == 家族 == * 父 - ファールバウティ〔『エッダ 古代北欧歌謡集』248頁。〕(「残酷に打つ」の意) * 母 - ラウフェイ〔(「葉の島」の意) * 妻 - シギュン〔、アングルボザ〔 * 夫 - スヴァジルファリ〔『エッダ 古代北欧歌謡集』259頁。〕 * 兄弟 - ビューレイスト〔、ヘルブリンディ〔、義理の兄弟としてオーディン〔同じく『ロキの口論』第9節では、オーディンとロキの2人が血を混ぜたとの会話がある。松谷健二によると、これは義兄弟の契りを交わしたことを指しているという(『エッダ/グレティルのサガ』36、44頁)。また谷口幸男の説明によれば、それは友人同士が血盟を誓う際に体に傷を付けて血を流して足跡に血を流した風習を指しているという(『エッダ 古代北欧歌謡集』81、87頁)。〕〔同じく『ロキの口論』第16節では、イズンがブラギに「ロキとは実子と養子の仲」と呼びかけている。松谷健二は、ここは研究者によって意見の分かれる箇所であるものの、ブラギがオーディンの実子とされていることから、ロキをオーディンの養子としてとりなしたのではないかと考えている(『エッダ/グレティルのサガ』37、45頁)。〕 * 子 - アングルボザとの間の子にフェンリル、ヨルムンガンド、ヘル〔。シギュンとの間の子にナリとナルヴィ〔『エッダ 古代北欧歌謡集』87頁。〕(『古エッダ』)、またはナリ(別名がナルヴィ)〔とヴァーリ〔『エッダ 古代北欧歌謡集』274頁。〕(『スノッリのエッダ』)。スヴァジルファリとの間の子にスレイプニルがいる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロキ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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