|
ロスチャイルド男爵()は、イギリスの男爵位。連合王国貴族。 第2代準男爵サー・ナサニエル・ロスチャイルドが1885年に叙爵されたことに始まる。2015年現在の当主は第4代ロスチャイルド男爵ジェイコブ・ロスチャイルドである。 == 歴史 == 英国ロスチャイルド家初代当主であるネイサン・メイアーは1822年にオーストリア皇帝フランツ2世より男爵位を与えられ、オーストリア貴族に列していた〔モートン(1975) p.62〕。 イギリス国内における称号では、1847年1月12日にネイサンの次男であるアンソニーがイギリス女王ヴィクトリアにより「のロスチャイルド准男爵」(Rothschild Baronetcy, of Tring Park)位を与えられている。この准男爵位は長兄ライオネルの息子たちへのを認めていた。そのため、男子の無いアンソニーが1876年に死去すると、ライオネルの長男ナサニエルが准男爵位を継承した。 さらにナサニエルは1885年6月29日にヴィクトリア女王より「ハートフォード州におけるのロスチャイルド男爵」(Baron Rothschild, of Tring in the County of Hertford)に叙され、連合王国貴族に列した。爵位名はナサニエル自身がヴィクトリア女王に頼んでロスチャイルド家の家名と同じにしてもらったという〔モートン(1975) p.156-157〕。ナサニエルはユダヤ教徒ユダヤ人で最初の貴族院議員であり〔、貴族院での宣誓の際にはユダヤ教の三角帽をかぶり、ユダヤ教式の宣誓を行っている〔モートン(1975) p.154〕。 ナサニエルは1915年に死去し、その長男ウォルターが爵位を継承した。ウォルターは動物学者として著名である。またイギリス政府がバルフォア宣言を出すのに貢献した人物としても知られる〔モートン(1975) p.186/217-218〕。ウォルターには子がなかったため、1937年にウォルターが死去するとウォルターの弟チャールズの長男であるヴィクターが第三代男爵位を継承した。1990年にヴィクターが死去すると、その長男ジェイコブが第4代男爵となっている〔横山(1995) p.22〕。 初代男爵ナサニエルは銀行家であったが、第2代男爵ウォルターは銀行業にほとんど関心をもたず、その弟チャールズも病弱だったので彼らの代からN・M・ロスチャイルド&サンズの経営権は分家(ナサニエルの弟レオポルドの家系)に移っている。現在の第4代男爵ジェイコブもという独自の金融業を行っている〔横山(1995) p.129-135〕〔クルツ(2007) p.129〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロスチャイルド男爵」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|