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ロッテ戦術 : ウィキペディア日本語版
ロッテ戦術[ろってせんじゅつ]
ロッテ戦術(ロッテせんじゅつ、ドイツ語:Rotte)は、戦闘機編隊飛行において、二機一組を最小単位とする戦術国防軍時代のドイツ空軍で確立され、世界的に流行した。
戦闘機の最小単位を二機の編隊とする思想は、その後、アメリカ空軍航空自衛隊の「エレメント」、アメリカ海軍アメリカ海兵隊の「セクション」と呼称される最小単位の編隊にも採用されている。
== ドイツ国 ==
ロッテ戦術は、1938年スペイン内戦でドイツ空軍コンドル軍団ヴェルナー・メルダースが考案したものである。
ロッテ戦術では、長機(リード)を僚機(ウイングマン)が援護する形を採っていた〔竹内修『戦闘機テクノロジー』三修社13頁〕。
長機が攻撃を行っている間、僚機が上空ないし長機の後方に付いて援護・哨戒を行う。攻撃を行う長機は後方に留意する必要がないため、攻撃に集中する事ができた。
また、ヴェルナー・メルダースはこれをさらに発展させた「シュバルム」も考案している。
ドイツ空軍はロッテ編隊二個による四機編隊を「シュバルム」として構成した。
ドイツ国ではロッテ・シュバルム以前には三機による「ケッテ」編隊が主流だったが、編隊の相互支援はタイミングが重要で、三機というのはそのタイミングを合わせるのが難しかったため、次第に廃れていった〔竹内修『戦闘機テクノロジー』三修社13頁〕。しかし、中には1945年に編成されたMe262装備のJV44のように、ケッテを採用する部隊もあった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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