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ラベージ
ラベージ (ロベージ、ラビッジ、ラベッジ、学名:''Levisticum officinale'') はハーブとして使われるセリ科、セリ亜科の多年生植物で、この種のみで''Levisticum''属を構成する〔Pimenov, M. G., & Leonov, M. V. (1993). ''The Genera of the Umbelliferae''. Royal Botanic Gardens, Kew. ISBN 0-947643-58-3〕〔Downie, S. R., Plunkett, G. M., Watson, M. F., Spalik, K., Katz-Downie, D. S., Valiejo-Roman, C. M., Terentieva, E. I., Troitsky, A. V., Lee, B.-Y., Lahham, J., & El-Oqlah, A. (2001). Tribes and clades within Apiaceae subfamily Apioideae: the contribution of molecular data. ''Edinburgh Journal of Botany'' 58: 301-330.〕。長くヨーロッパで栽培されてきた種で、その葉はハーブとして用いられ、種はスパイスとなり、根も食用になる〔。 正確な原産地はまだ分かっておらず、いくつかの説がある。例えば、ヨーロッパの大部分とアジア南西部が原産地であるという説〔Den virtuella floran: ''Levisticum officinale'' , with map 〕や、地中海東部であるという説〔Huxley, A., ed. (1992). ''New RHS Dictionary of Gardening'' 3: 60. Macmillan ISBN 0-333-47494-5.〕、もともとイランやアフガニスタンが原産であったものがヨーロッパに帰化したという説〔Blamey, M. & Grey-Wilson, C. (1989). ''Illustrated Flora of Britain and Northern Europe''. ISBN 0-340-40170-2〕〔Germplasm Resources Information Network: ''Levisticum officinale'' 〕である。 ==形態と生態==
ラベージは直生で、高さ1.8メートルから2.5メートルに成長する。葉や茎の表面に毛はなくつややか。葉の形状は三回羽状複葉で、鋭く尖った幅広い三角から菱形の小葉をもつ。基部の大きな葉は70センチメートルに達する。上部の葉は比較的小さく、小葉の分離も緩やかである。茎の上端に散形花序の花の集まりが形成される。花は黄色から緑がかった黄色で、直径2から3ミリメートル。花のひとかたまりは直径10から15センチメートル。開花は春の終わりごろ。秋に果実をつける。果実は乾いた2室の分離果で、1つの長さは4から7ミリメートルほどである〔〔〔Interactive Flora of NW Europe: ''Levisticum officinale'' (Lovage) 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ラベージ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lovage 」があります。
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