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『ロミオの青い空』(ロミオのあおいそら)は、フジテレビ系列の『世界名作劇場』枠で放送されたテレビアニメ。放送期間は1995年1月15日から同年12月17日で全33話。平均視聴率10.4%。 == 概要 == 原作はドイツの作家、リザ・テツナーの『黒い兄弟』(''Die schwarzen Brüder'')。1990年代の世界名作劇場作品の中では比較的マイナーな原作であり、邦訳(酒寄進一訳)は1988年に福武書店から刊行されている。 少年売買や労働の苛酷さが描かれた原作とは全く違うストーリーとなっていて、少年たちの生きる様と友情が描かれている。特に、原作より遥かにロミオの親友アルフレドに焦点が置かれており、後半はアルフレドを中心にストーリーが展開する。 第2話「運命のはじまり・炎の中の家族」は阪神・淡路大震災が起こった翌週の日曜日に放送された。ルイニの放火により山火事が起こり、ロミオの父が大怪我を負うという内容であったため、被災地域の心情に考慮し、放送を中止しようという意見が出ていた。しかし、この話を中止すれば、物語のテーマや構成、登場人物の性格にまで影響を及ぼすことになり、テレビシリーズとして成立させることが困難になると判断し、あえて放送に踏み切った。放送後、多くの人々から「不謹慎だ」という批判、叱咤の言葉が寄せられた。しかし、放送終了後には阪神大震災の被災者並びに同年3月に発生した地下鉄サリン事件の被災者・被害者から「よかったよ、夢をありがとう」等々の感想が多く寄せられた。〔 竹書房文庫「ロミオの青い空」にて楠葉宏三が懐述 〕また、主人公ロミオの健気な生き様を見て『勇気が出た』等、いじめ等に遇っていたり自殺を考えた視聴者から演じた折笠愛宛てに感謝の手紙が寄せられたことがムック本で綴られている。 バレーボールワールドカップ、プロ野球などのために数週にわたり放送が無かったこともあり、全33話と少ない話数で終了した〔2009年にBSフジで復活後第3作目(通算第26作目)として放送された「こんにちは アン 〜Before Green Gables」が3クール(同年4月から12月まで)であるにもかかわらず全39話であるため、同作よりも話数が少ない。それほどスポーツ中継が多かったことがわかる。〕。(特に第28話「貴公子アルフレド」と第29話「永遠のアルフレド」の間は、一連のストーリーのクライマックス直前で1ヶ月以上も空くことになってしまった。その後第30話と第31話の間も一月以上開き、1995年の11月のフジテレビに至っては『キテレツ大百科』と共に一度も放送が無かった)さらに第31話、第32話は放送局側の都合で急遽挿入された単発エピソードであり、全31話の予定であった。 12月に放送された第31話-第33話の次回予告には「名犬ラッシー」の番組宣伝予告、第1話予告が挿入されていたが、レーザーディスク、DVD、再放送等では通常予告に差し換わっている。本来、10月で打ち切りだった為に通常予告も制作されておりソフト化の際は通常予告が使用されたと思われる(世界名作劇場は素材が現存している作品はすべてDVDに次回作の番組宣伝予告、第1話予告も当時のまま収録されている)。初回放送の予告編は未ソフト化である。 音響制作が当作品よりステレオ制作になる。 長年、世界名作劇場の撮影を担当していたトランス・アーツが放送途中にスタジオトゥインクルへ変更されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロミオの青い空」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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