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『ロンドン警視庁特殊犯罪課シリーズ』は、ベン・アーロノヴィッチによるファンタジー小説のシリーズである。2011年から刊行され、2015年1月の段階では5冊が既刊であり、うち4冊が日本語訳されている。 ==概要== 『ロンドン警視庁特殊犯罪課シリーズ』は現代のロンドンを舞台とし、魔術を使って犯罪を取り締まる警察官を主人公としたモダン・ファンタジーであり、警察小説でもある。また歴史改変SFの側面も持つ。ロンドンの地理や風俗が織り込まれ、『指輪物語』、『ハリー・ポッターシリーズ』、『氷と炎の歌』などの他の魔法ファンタジーなどがジョークの種として言及される。 シリーズの世界は、表面的には現実世界と何の違いもない。だがその裏には魔術、吸血鬼、妖精、川の神々などの超自然的存在があり、ごく少数の人々には知られている。偉大なる科学者アイザック・ニュートンは魔術を体系化した人物でもあり、彼以後の魔術師は”アイザックス”とも呼ばれている。第二次大戦では、両陣営とも魔術師を動員した殲滅戦を戦ったため、戦後に魔術師の数は大いに減じた。だが大部分の人々はそのような歴史も、現在も残る超自然的な存在も知ることはない。ロンドンで起きる”奇妙な”事件は特殊犯罪課にまわされ、まっとうな警官は常識的な事柄しか報告書に書かない。特殊犯罪課は100年以上を生きる最後の魔術師一人によって運営され、魔術はやがて消えていくものであると、多くの人が信じていた。 だが、突然に”奇妙な”犯罪が増え、特殊犯罪課は50年来で初めての新人課員を加えることになり、魔術師の弟子として訓練を受けることになる。主人公のピーター・グラントは労働者階級の出身で、黒人の血をひく見習い警官である。ピーターはあまりに世俗的な川の神々、妖精、吸血鬼、トロール、ドリュアスなど、超自然的な存在とかかわりながら魔術の訓練を受け、恐るべき犯罪を解決しなくてはならない。 シリーズでは建築やジャズの蘊蓄が饒舌に語られ花を添える。このシリーズの一方の主役はロンドンであり、その名所や歴史が愛情をこめて描かれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロンドン警視庁特殊犯罪課」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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