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ローズベリー伯アーチボルド・フィリップ・プリムローズ : ウィキペディア日本語版
アーチボルド・プリムローズ (第5代ローズベリー伯爵)

第5代ローズベリー伯爵アーチボルド・フィリップ・プリムローズ(、1847年5月7日 - 1929年5月21日)は、イギリスの政治家。ガーター勲章勲爵士(KG)、枢密顧問官(PC)。
自由党に属し、ウィリアム・グラッドストンの政権で閣僚を歴任。グラッドストン引退後にイギリスの首相を務めた(在任: 1894年 - 1895年)。
1851年から1868年までは「ダルメニー卿()」の儀礼称号を称した。
== 経歴 ==
第4代ローズベリー伯爵アーチボルド・プリムローズの嫡子ダルメニー卿の息子として、ロンドンので誕生。母キャサリンは第4代の娘。
父ダルメニー卿はスターリング選出の庶民院議員で、第2代メルバーン子爵ウィリアム・ラム首相の下で海軍本部委員の一人を務めていた。父が1851年に死去したため、ローズベリー伯爵位の法定推定相続人として「ダルメニー卿」の儀礼称号を帯びた。また母は第4代クリーヴランド公爵ハリー・ポウレットと再婚した。
イートン・カレッジを経てオックスフォード大学クライスト・チャーチ・カレッジで学ぶ。在学中の1868年に祖父の死去により襲爵、連合王国貴族「ローズベリー男爵」として貴族院議員となる。
ローズベリーの名が広く知られるようになったのは、1879年に自由党ウィリアム・グラッドストンが行った「」によってであった。一連のベンジャミン・ディズレーリ政権批判においてローズベリーは資金提供と舞台演出を担当し、での勝利に貢献した。選挙後発足した第2次グラッドストン内閣で1881年から1883年まで内務省政務次官()を務めた後、1885年に王璽尚書建設長官()として入閣した。1886年の第3次グラッドストン内閣では外務大臣として再び閣僚となった。
1890年に妻と死別してからしばらく政界から距離を置いていたが、ヴィクトリア女王らの説得もあって復帰し、1892年の第4次グラッドストン内閣で再度外務大臣に任じられた。外務大臣としての彼は、イギリスが占領下においていたエジプト王国からの撤兵に反対し、フランスドイツとの勢力争いの舞台となっていたウガンダの排他的支配を主張した。1893年にでフランスがシャムに迫るとフランスとイギリスが衝突する可能性が高まったが、ローズベリーは硬軟合わせた交渉によりシャムを緩衝国として残すことで危機を解決した。また日清戦争後の1895年に起きた三国干渉では、イギリスは干渉に加わるべきでないと判断している。
1894年にグラッドストンが引退すると、ヴィクトリア女王は自由党内の自由帝国主義グループの領袖であったローズベリーに大命を降した。しかし彼が引き継いだ政権は、閣内・与党内に深刻な亀裂を抱えていた。財務大臣庶民院院内総務ウィリアム・ヴァーノン・ハーコートはローズベリーと対立していたし、アイルランド統治法案を巡る確執もありアイルランド議会党()の支持も磐石ではなかった。結局1895年6月に陸軍予算に関する法案が否決されると、彼はこれを内閣不信任と見做して総辞職した。
代わって首相となった保守党の第3代ソールズベリー侯爵ロバート・ガスコイン=セシルは直ちにを行って勝利し、翌1896年にローズベリーは自由党の党首を辞任した。以後徐々に彼は党内の主流派ではなくなり、ヘンリー・キャンベル=バナマンハーバート・ヘンリー・アスキスに対して貴族院から批判を行った。1908年の「」に対しても反対票こそ投じなかったものの反発している。最後に議場に姿を見せたのは1911年議会法に賛成票を投じた時であった。1916年に挙国一致内閣を組織することになったデビッド・ロイド・ジョージはローズベリーに「高いポスト」を提示したが、辞退している。
1929年5月21日エプソムの自宅で死去し、の教会墓地に葬られた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アーチボルド・プリムローズ (第5代ローズベリー伯爵)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Archibald Primrose, 5th Earl of Rosebery 」があります。



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