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ローソンヒノキ (''Chamaecyparis lawsonia'') はヒノキ科ヒノキ属の樹木。 == 名前と分類 == ヒノキ科ヒノキ属、日本のヒノキ(''Chamaecyparis obtusa'')やサワラ (''C. pisifera'') とは同属である。始新世に生息していた絶滅種''C. eureka'' の近縁であるという報告がある〔Kotyk, M.E.A.; Basinger, J.F. (2003). "Early Tertiary Chamaecyparis Spach from Axel Heiberg Island, Canadian High Arctic". Canadian Journal of Botany 81 (2): 113–130〕。 ヒノキ属のいくつかの種類と交雑出来るという報告がある。ローソンヒノキを雌親としてヒノキ、サワラ、ヌマヒノキ (''C. thyoides'') などと交雑させた結果、サワラとの間ではローソンヒノキ同士の種内交雑と比べても比較的多くの充実種子〔中身が詰まっており、発芽できる可能性はあるとみられる種子〕が得られた、ヒノキとの間ではそれより低く、ヌマヒノキとの間ではそれはほとんど得られなかった〔山本千秋. 1981. ローソンヒノキと他のヒノキ属数種との種間交雑の可能性. 日本林學會誌 63(9), 311-319 〕。このうち、サワラとの交雑で得た雑種には致死性の発芽・生育不良(雑種致死)が見られた。発芽した雑種のうちの8割以上の個体が葉緑素の形成に異常のある黄色いもので、それらは皆すぐに枯死してしまったという〔。 本種の代表的な英名には Lawson's CypressとPort-Orford Cedarの2種類の呼び名があるが、これについて英語版の記事によれば〔、前者の名前は本種を発見し持ち帰った先のスコットランド(Scotland)エディンバラ(Edinburgh)にあるローソン・アンド・サン種苗場(Lawson and Son nursery)に由来し、スコットランドの植物学者 アンドリュー・ディクソン・マレー (1812 -1878) によって1854年に与えられたもの。後者の名前は本種の発見地、アメリカ合衆国オレゴン州 Port Orfordに因む。後者の名前はアメリカ合衆国農務省 (United States Department of Agriculture, USDA)では公式に用いており、原産地付近に住む住民のほとんどもこの名称を使う。植物学者は前者の名前を良く使うが、これは本種はCedar (シダー)ではない(狭義のシダーはヒマラヤスギ属 ''Cydrus'' のみを指す)ためだという。 和名は Lawson's Cypress を直訳した ローソンヒノキ が一般的。アメリカ産のヒノキということでベイヒ (米檜、米桧) と呼ばれることもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ローソンヒノキ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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