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ロートパゴイ : ウィキペディア日本語版
ロートパゴス族[ろーとぱごすぞく]

ロートパゴス族Lotophagos, )、複数形ロートパゴイLotophagoi, 希:Λωτοφάγοι)は、ギリシア神話の伝説的な民族である。長母音を省略してロトパゴス族ロトパゴイとも表記される。
ロートパゴスとはロートス食いの意で、ロートスの木というナツメに似た木の果実を食べて生活していたことからこの名がある。ロートパゴス族は平和的な人々で、オデュッセウストロイアから帰国するさいにロートパゴス族の土地を訪れたといわれる。
オデュッセイア』によれば、トラーキアのイスマロスを出航したオデュッセウスの船団はキュテラ島付近で北風と波によって航路を外れてしまい、ロートパゴス族の土地に漂着した。そこでオデュッセウスは部下に土地を探索させたが、ロートパゴス族と遭遇した部下たちは彼らからロートスの果実をもらって食した。ところがロートスがあまりに美味だったので、それを食べた部下はみなオデュッセウスの命令も望郷の念も忘れてしまい、この土地に住みたいと思うようになった。このためオデュッセウスは嫌がる部下たちを無理やり船まで引きずって行き、他の部下がロートスを食べないうちに出航した〔『オデュッセイア』9巻82~104。〕〔アポロドーロス、摘要(E)7・3。〕。
ヘーロドトスはロートパゴス族はリビアの西部に住み、彼らが食べるロートスの実はナツメヤシのような味だったと述べている〔ヘーロドトス、4巻177。〕。ちなみにロートパゴス族の近隣に住んでいたマクリュエス族もロートスの実を食べたという〔ヘーロドトス、4巻178。〕。
ヒュギーヌスによれば、ロートパゴス族が食べるのは果実ではなく花である〔ヒュギーヌス、125。〕。
== 脚注 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ロートパゴス族」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lotus-eaters 」があります。



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