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ロードバイク : ウィキペディア日本語版
ロードバイク

ロードバイク () は、舗装路を主とした道路での高速走行を目的に設計された自転車である。「ロードレーサー」と呼ばれることもある〔大辞林より。〕。ツール・ド・フランスなどの自転車ロードレースで用いられる。
== 歴史 ==

競技用としてのロードバイクの原型が完成したのは1900年代頃と考えられる。当時ロードレースは土道、トラックレースは陸上競技と共用の踏み固められた土のトラックで行われており、一方へ特化した機材は存在せず、双方でブレーキのない固定ギアの自転車が用いられていた。しかし、ロードレース用自転車にブレーキが装備されるようになり、トラックレースではそれを禁じた事から双方の機材特化が始まった。ハンドルはセミドロップハンドルに近いものだったが、1910年代に入るとロードレースに適したドロップハンドルが開発された。また、この時代になるとダブルコグと呼ばれる左右で歯数の違うギアを装備した車両が一般的となり、起伏にある程度対応できるようになった〔変速機もすでに登場していたが、ツール・ド・フランスでは禁止されていた。〕。しかし、ダブルコグ式は坂に差し掛かるたびに後輪を逆に取り付ける必要があるため交換に時間を要し、また固定に用いられるウィングナットは低温状況下にあっては悴んだ手での着脱が困難なものであった。
1930年代になると、現在のロードバイク用ハンドルとして一般的なマースバーが使われ始め、1933年にウィングナット留めの欠点を補ったカンパニョーロの原点とも言えるクイックレリーズが登場した。
4年後の1937年には、ツール・ド・フランスにおいて変速機が使用できるようになった〔当時はフロントはシングル、リア3速が一般的だった。〕。
第二次世界大戦によってロードレースの開催が一時中断するものの、1947年にツール・ド・フランスが再開されるとふたたび技術革新が進み、フロントギアへの変速機構導入や、木製リムから金属性リムへの移行などが行われた。
1950年頃になるとクランクを逆転させて変速する必要がないスライド式のディレーラーが前後とも主流となり、まもなくリアはタケノコ式のディレーラーに移り変わっていった。
1960年代初頭には変速性能が良いパンタグラフ式〔正確には、パンタグラフ=菱形、ではなく、平行四辺形=パラレログラム〕が前後とも主流になった。こうして変速機構が進化する中、ブレーキは備えるが固定ギアで、変速器を持たない車両を用いる選手もまた1960年代前半頃まで少数ではあるが存在した。
1970年代に入ると、1971年にコンポーネントという概念を形にした「ヌーボレコード」が発売され、翌年にはシマノデュラエースを発売。カンパニョーロはこれに対抗して1973年に「スーパーレコード」を発売するなど、ロードバイク業界は一気に変化を遂げた。1978年にはシマノが現在主流となっている「カセットフリー」(スプロケット)を実用化。デュラエースEXシリーズの一部として発売された。1980年代以降、ロードバイクもマウンテンバイクで培われた新しい技術を採り入れ、軽量化や新素材の開発も進み、信頼性・操作性が格段に向上した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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