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ローマアルファベット : ウィキペディア日本語版
アルファベット

アルファベット()は、ひとつひとつの文字が原則としてひとつの子音または母音という音素をあらわす表音文字の一種であり、また、それを伝統的な配列で並べたものをいう。「アルファベット」という語は、ギリシア文字の最初の2文字 , の読み方である「アルファ」()、「ベータ」()に由来する。
日常語において「アルファベット」という単語は主にヨーロッパ系の言語の文字一覧を表すが、学術的には後述する定義を満しさえすればヨーロッパ系の言語でなくともよい。また、文字一覧はどの言語習得においても初期に学ぶことであるから、「学習の初歩」を意味することもある。
なお、英語の「alphabet」という単語は日常語においてもヨーロッパ系言語に限らない文字一覧を表す。たとえばハングルKorean alphabetと呼ばれる。
日本においては「アルファベット」の語は、世界でもっとも広く通用している代表的なアルファベットであるラテン文字(ローマ字)の代名詞としても定着しており、一方で(歴史的経緯により)「ローマ字」は日本語の転写に用いられる専用の綴りのことである、という誤解も見受けられる。
計算機科学においては、形式言語(プログラミング言語などの人口言語)で使う事ができる文字の集合をその言語のアルファベット (計算機科学)という。
== 概要 ==

文字体系の類型としては、アルファベットはアブギダアブジャドとともに音素文字に属する〔アブギダとアブジャドという用語は、:en:Peter T. Danielsが提唱したものである。参照。〕。ただし欧米では、これら3つをまとめて「アルファベット」と呼ぶことがある。
アルファベットでは、原則として、音声言語音素のうち子音母音の両方をそれぞれ別の字母で表記する。対してアブジャドでは、子音だけを表記し、母音は大抵表記しない。アブギダでは、子音の字母を書くと特定の母音が伴った音節を表し、それ以外の母音が伴った音節を表す場合などは補助的な記号を付加することで表記する。
アルファベットのほとんどは、セム諸語のための文字として中東で誕生したアブジャドから発展してきたと考えられている。一方、アブギダはかつて音節文字とアルファベットの中間段階と考えられたこともあったが、今日では、アルファベットとは別個にアブジャドから発展してきたものだと考えられている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アルファベット」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Alphabet 」があります。



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