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ローマ帝国[ろーまていこく]
ローマ帝国(ローマていこく、)は、古代ローマがイタリア半島に誕生した都市国家から、地中海にまたがる領域国家へと発展した段階以降を表す言葉である。従って厳密には古代ローマの体制が共和制だった頃を含んでいる。最盛期には地中海沿岸全域に加え、ブリタンニア、ダキア、メソポタミアなど広大な領域を版図とした。シルクロードの西の起点であり、古代中国の文献では大秦の名で登場する。 帝国という訳語があてられている事から、狭義にはオクタウィアヌスがアウグストゥスの尊称を与えられた紀元前27年からの古代ローマを指す場合もある。しかし、本来の表現からすればこの場合は帝政ローマ、またはローマ帝政期とした方が正確である。 == 名称 == 「ローマ帝国」はラテン語の “” の訳語である。 は元々ローマの「支配権(統治権)」という意味であり、転じてその支配権の及ぶ範囲のことをも指す。 には「多民族・多人種・多宗教を内包しつつも大きな領域を統治する国家」という意味もあり、その意味において共和政時代から古代ローマを指す名称である。英語の や、その訳語である日本語の「帝国」は、「皇帝の支配する国」という印象が強いために、しばしば帝政以降のみを示す言葉として用いられているが、本来は必ずしも皇帝の存在を前提とした言葉ではない。ちなみにローマが帝政に移行した後も、元首政(プリンキパトゥス)期においては名目上は共和政であった。 中世における「ローマ帝国」である東ローマ帝国や、ドイツの「神聖ローマ帝国」と区別するために、西ローマ帝国滅亡までを古代ローマ帝国と呼ぶことも多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ローマ帝国」の詳細全文を読む
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