翻訳と辞書
Words near each other
・ ローマ文字
・ ローマ文明博物館
・ ローマ映画祭
・ ローマ時代
・ ローマ時代のアゴラ
・ ローマ暦
・ ローマ書
・ ローマ本土
・ ローマ条約
・ ローマ植民地
ローマ楽派
・ ローマ歌劇場
・ ローマ正教
・ ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂
・ ローマ水道
・ ローマ水道橋公園
・ ローマ法
・ ローマ法大全
・ ローマ法王
・ ローマ法王の休日


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ローマ楽派 : ウィキペディア日本語版
ローマ楽派[―がくは]

ローマ楽派(―がくは)は、ルネサンス音楽期後期である16世紀後半にローマで活躍した宗教音楽作曲家の楽派。ローマ教皇システィーナ礼拝堂を中心に発達し、伴奏のないア・カペラ教会音楽を特徴とする。
== 概要 ==
ジョスカン・デ・プレヤーコプ・オブレヒトジャック・アルカデルトなどのイタリアで活動したフランドル楽派の作曲家たちの影響でイタリア独自の音楽様式が形成されていった。つまりローマ楽派の音楽はフランドル楽派のポリフォニーの集大成とみることができる。
さらにローマ楽派の形成に決定的な影響を与えたのが、1545年から1563年まで対抗宗教改革のために開催されたトリエント公会議である。トリエント公会議では聖歌のポリフォニーを明確にすることと世俗曲の転用の禁止が決定された。
このフランドル楽派とトリエント公会議での改革の融合を代表する作曲家に、多くの宗教音楽を残したジョヴァンニ・ダ・パレストリーナがいる。その作風は保守的ではあったが用いた音楽技法は新しいものであり、旋律と和声との完全な融和が行われ、パレストリーナ様式というローマ楽派の様式になった。その他には「ミゼレーレ」の作曲で有名なグレゴリオ・アレグリや、マドリガーレを多く残したルカ・マレンツィオが大きな影響を残した。16世紀後半までローマ楽派は北イタリアヴェネツィア楽派と並ぶメインストリームの一つであり、後期ローマ楽派は17世紀のバロック音楽全盛の時代にもポリフォニーの様式で作曲し続けた。
一般に保守的と考えられているローマ楽派であるが、例外としてジョヴァンニ・フランチェスコ・アネーリオエミリオ・デ・カヴァリエーリが挙げられる。彼らはオラトリオの発展に貢献し、モノディや数字つき通奏低音を用いた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ローマ楽派」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.