|
ワイヤーブラシ()とは金属で作られたブラシで、針金ブラシとかワイヤブラシともいう〔『絵とき 機械用語事典』日刊工業新聞社、2007年発行、p97、 ISBN 978-4-526-05788-5〕。金属のサビ落としや塗装はがしなどの研磨作業に使う。ブラシの材質には色々あるが、一般に真鍮・鉄線・ステンレス製である。他にナイロンなどの樹脂ブラシもある。柄の材質にも木製・金属製・樹脂製などがある。主な用途は、金属のサビ落としや塗装はがし、機械設備の固着した汚れ落とし等に使われる〔青山元男『DIY工具選びと使い方』ナツメ社、2008年発行、p180-p181 ISBN 978-4-8163-4586-9〕。 == 形態・用途 == ワイヤーブラシは、固まった油やさびの除去、汚れたボルトのねじ山の掃除、やすりの歯をみがき、金属から古いペンキを取り外すためにある。ハンダ付けのために金属を輝かせる為に使うこともできる。レンガから煤とほこりを落すことも、汚れて黒くなった台所用品にも同じように使用することが出来る。これは、木材を滑らかにする工具ではない、深い傷がつくので木材には使用しないこと。ワイヤーブラシにはいろいろな長さと形がある。米国では、しばしばウエルダーブラシ () とかスクラッチブラシ () とも呼ばれる。 ブラシの先が隙間のないしっかりしたワイヤー面となる様に、良いものは3列の弾力のある鋼のワイヤの房を一緒に密接にセットしてある。このように作られた、全ての房はその隣の房を支えあって曲がり込まない。端部で上にカーブ(オフセット)するハンドルは、まっすぐなタイプより指をすりむかないので良い。若干のモデルは終わりにスクレーパーを備えている。しかし、これは使用時に手の邪魔になりほとんど利用価値は無い。 ワイヤーブラシは片手工具のように見えるが、両手で持つことにより、かんなやヤスリと同様に押し付ける力と動きがより良く制御出来る。そして、万力やクランプでしっかりと対象物(ワーク)を固定することは、重要である。操作は、穏やかな一定の圧力にブラシの底を保って鋸の様に前後に動かす。作業時に力いっぱいに押し付けると、ブラシの毛が広がり、多くのワイヤーはモジャモジャの不揃いに曲がるので注意が必要である。使用中は、どんな集積も取り除くために、ベンチ等の上でブラシをたたくと良い〔Alden A. Watson「 HAND TOOLS:Their Ways and Workings」:The Lyons Press, 1982, p.83, ISBN 1-55821-224-8〕。 電動工具用のワイヤーブラシもある、電気ドリルやグラインダーに取り付けて使用する。 ステンレスブラシは研削力が高く、鉄のサビ落としに使用すると錆だけでなく鉄も削ってしまうので、ある程度汚れが落ちたら仕上げには真鍮ブラシを使用するのが良い〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ワイヤーブラシ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|