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ワタミ : ウィキペディア日本語版
ワタミ

ワタミ株式会社(英称:''Watami Co., Ltd.'')は、日本基盤で主に外食産業を事業展開している企業である。
2014年3月期、ブラック企業批判〔ワタミ過去最悪の赤字 続く客離れ、稼ぎ頭の介護も低迷 朝日新聞デジタル 8月11日(火)20時1分 〕や居酒屋事業や宅食サービスの不振により、上場後初の赤字に転落〔。また15年3月期の連結決算では126億円の赤字を計上。2期連続の赤字となった。これを受けメニューの改定など経営改革が進められ〔「記者の目 迷走ワタミ、またもやメニュー刷新で背水の陣」『日本経済新聞電子版』 2015年6月29日〕、同10月2日には、介護事業を手掛ける子会社であるワタミの介護を210億円で損保ジャパン日本興亜ホールディングスに売却すると発表した。同社は12月1日付で買収し、SOMPOケアネクストに商号変更している。
ワタミの屋号は、主力業態である『居食屋 和民』(いしょくやわたみ)からきており、創業者の渡邉美樹わたなべき)に由来する。また、和の民、和やかな民という意味も込められている。
== 沿革 ==

* 1984年
 *4月 - 神奈川県横浜市南区有限会社渡美商事を設立。株式会社つぼ八(つぼ八本部)とフランチャイズ契約を締結。
 *5月 - 第1号店となる居酒屋「つぼ八」高円寺北口店を出店。
* 1986年5月 - 神奈川県横浜市中区株式会社ワタミを設立。
* 1987年2月 - 株式会社ワタミ、商号をワタミフードサービス株式会社に変更。
*1990年3月-東京都大田区に本社を移転。
* 1992年
 *4月 - 自社ブランドの新業態として、1号店居食屋「和民」笹塚店を出店。
 *4月 - 「つぼ八」本部とフランチャイズ契約の解除と、ワタミフードサービスが経営の「つぼ八」店舗を「和民」店舗に順次変更する覚書を締結。
* 1993年10月 - 「つぼ八」店舗から「和民」店舗への変更が完了。
* 1996年10月 - 日本証券業協会に株式を店頭登録。
* 1998年8月 - 東京証券取引所市場第2部に株式を上場。
* 1999年7月 - 国際環境規格ISO14001の認証を取得。
* 2000年
 *3月 - 東京証券取引所市場第1部に株式を上場。
 *7月 - 和民(中國)有限公司設立。
* 2001年
 *11月 - 和民(中國)有限公司が海外新規出店1号店として居食屋「和民HongKong」Humphreys Avenue店を出店。
 *9月 - 国際規格ISO9001の認証を「和民」「和み亭」のサービスについて取得。
* 2002年9月 - nippon no syokutaku「ゴハン」1号店として高田馬場店を出店。
* 2004年4月 - ワタミメディカルサービス株式会社設立。
* 2005年
 *1月 - 和民(深セン)有限公司を設立し、中国本土1号店として居食屋「和民Shenzhen」萬象城店を出店。
 *4月 - ワタミフードサービス株式会社を、ワタミ株式会社へ商号(社名)変更。
 *5月 - との合弁で三商和民股份有限公司(Watami & Mercuries Co.,Ltd.)を台湾に設立。
 *10月 - ワタミメディカルサービス株式会社が自社開発の高齢者マンション(住宅型有料老人ホーム)一号棟として「レヴィータ岸和田」を開設。
* 2006年
 *2月 - ワタミフードサービス株式会社を設立し、ワタミの外食事業を移管。ワタミ株式会社はグループ経営を統括する持株会社に移行。
 *4月 - 株式会社アールの介護とワタミメディカルサービス株式会社が合併し、ワタミの介護株式会社に社名変更。
 *10月 - アルバイト従業員の労働時間のうち30分未満部分を切り捨てて賃金を支払っていなかったことが発覚、北大阪労働基準監督署から是正勧告を受ける。その後、全国41店舗で同様の賃金不払いが発覚(詳細項を参照)。
* 2008年6月 - 上記賃金不払いを北大阪労基署に通報した元店員が報復人事で解雇されたとしてワタミを提訴〔「ワタミがアルバイトに賃金未払い 内部告発の店員を解雇」朝日新聞社 2008年6月1日〕。
* 2009年6月20日 - 代表取締役社長をワタミフードサービス株式会社代表取締役社長の桑原豊が兼任し、渡邉美樹は新設される代表取締役会長に就任。
* 2011年2月15日 - 渡邉美樹、民主党の推薦を受け東京都知事選挙に出馬するため、代表取締役会長を辞任。しかし都知事選には落選。
*2012年7月28日 - 第1回ブラック企業大賞 市民賞を受賞。大賞は東京電力となり、逃したもののWEB得票数では全投票数20071票の内、10010票と約50%を獲得した。
* 2013年7月 - 渡邉美樹、自民党の公認候補として参議院議員選挙に出馬し、当選。
*2014年
 *5月2日 - 2014年3月期の連結最終損益が、居酒屋事業や宅食サービスの不振により、49億円の赤字(前の期は35億円の黒字)であることを発表。同社の赤字は上場以来初めて。
 *11月11日 - 2014年度上期の既存店の売上高が前年比92.7%となるなど、不採算の店舗が増えたため、新たに38店舗の閉鎖を決定。これにより閉鎖する店舗は102店舗で、全体の約15%にあたる。また、ワタミは、中間決算で営業損益が約10億円の赤字となることを発表した。営業赤字に転落するのは上場以来、初めてのことである。
*2015年
 *2月9日 - 2015年3月期の営業損益予想の下方修正発表を行った。13億円の黒字から、13億円の赤字へ。資産価値の引き下げに伴う11億9000万円の特別損失も同時に計上。この結果、30億円と予想していた純損失は、70億円を予想〔朝日新聞デジタル 2月9日(月)20時12分配信 ワタミ、上場以来初の営業赤字へ アルコール離れも背景 〕。
 *3月1日 - 業績不振の責任を取るため、桑原豊社長が取締役に退き、アルバイト出身の清水邦晃常務が後任として昇格。組織再編で、ワタミフードサービスがワタミタクショクとワタミ手づくりマーチャンダイジングを吸収合併し、ワタミフードシステムズに商号変更。
 *8月11日 - 2015年4〜6月期決算は、売上高が前年同期比12.5%減の345億円。営業損益が9億円の赤字純損益が15億円の赤字で、いずれも前年同期の赤字幅から拡大し、上場以来、過去最悪となる。ブラック企業批判などで、「和民」は値下げしたにもかかわらず客離れが著しく、稼ぎ頭だった介護事業も赤字に転落。施設の入居率は前年同期の84.1%から78.3%に低下〔ワタミ過去最悪の赤字 続く客離れ、稼ぎ頭の介護も低迷 朝日新聞デジタル 8月11日(火)20時1分 〕。
 *9月11日 - 国内外食事業が2012年4月から41カ月連続で売上が減少した。
 *12月1日 - ワタミの介護(現・SOMPOケアネクスト)を損保ジャパン日本興亜HDへ売却、ワタミフードシステムズを吸収合併。事業会社に戻る〔当社及び連結子会社の合併並びにワタミの介護株式会社の株式譲渡に関するお知らせ 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ワタミ」の詳細全文を読む



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