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ワニトカゲギス : ウィキペディア日本語版
ワニトカゲギス目[わにとかげぎすめ]

ワニトカゲギス目(鰐蜥蜴鱚目、)は、硬骨魚類の分類群の一つ。所属する魚類はすべて海水魚で、2亜目5科53属391種で構成される。ほとんどの種類は深海で生活しており、分布範囲が広く個体数も多い重要な深海魚が多数含まれる。
キュウリウオ目と近縁であり〔、原始的な特徴を一部共有するなど関係が深い。かつてはワニトカゲギス目全体がキュウリウオ目と共に、サケ目の一部として含められていた。名前に含まれるキススズキ目)との類縁関係は遠い。
== 概要 ==
ワニトカゲギス目の魚類は世界中の熱帯から温帯域にかけて広く分布する。ほぼ全種が深海性で、特に中深層(水深200-1,000m)の遊泳性魚類としてはハダカイワシ類と並び個体数が多く、数と種類の両面で支配的な位置を占めている。
体型は一般に細長い。体長は10cm前後の小型種が多く、最大でも50cm程度である。ムネエソ科魚類は著しく側扁した平べったい体をもち、体高も比較的高い。口は大きく両顎に鋭い歯を備え、顎にヒゲのある種類もいる。すべてのは軟条のみで構成され、棘条をもたない。脂鰭をもつ種類があり、臀鰭の前方に位置することもある。体色は深海性の魚類らしく褐色から黒色のものが多いが、ムネエソ亜科の仲間は一様に銀色である。
ほぼすべての種類が生物発光を行い、捕食や敵からの回避行動に役立てている。発光器は腹側に左右一列ずつ並んでいることが多く、発光バクテリアに頼らない自力発光により明滅する。発光器の組織学的形態には特徴が多く、本目の単系統性を裏付ける要素の一つと捉えられている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ワニトカゲギス目」の詳細全文を読む



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