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ワラビ属 (''Pteridium'')は、コバノイシカグマ科のシダ植物の分類群。ワラビを含み、この種のみを含むと長らく扱われてきた。現在では多くの種に分けられている。 == 特徴 == 根茎はやや深いところを長く横に這い、表面に毛があるが鱗片はない〔以下、主として岩槻編(1992),p.105〕。維管束は2環の網状中心柱となっている。また、シダ植物では例外的に、道管を持つ〔園芸植物大事典(1994),p.3091〕。葉は3回羽状複葉で、部分的には4回羽状複葉まで分かれ、葉の先端はある程度の期間は伸び続ける。葉脈は胞子嚢以外の部分では遊離している。葉にも毛がある〔田川(1959),p.55〕。胞子嚢は葉脈の先端を連ねるようにして続く脈の上に生じ、結果として葉の縁沿いに長く伸びる。葉の内側からは包膜が伸び、縁側からは葉の縁が反転して生じた偽包膜が胞子嚢群を覆う。ただし、胞子嚢群が葉の縁の折れ曲がり部分に着いてるため、上を覆うのは偽包膜で、その下に胞子嚢群があり、包膜は胞子嚢群の下、胞子嚢群と葉裏の隙間にある〔園芸植物大事典(1994),p.3091〕。胞子は4面体形。 和名は日本産の種名による。英名は総じてbracken という。 File:Fern-leaf-oliv-2.jpg|葉身の様子 ワラビ(広義)・以下も File:Bracken (Pteridium aquilinum) (17016259827).jpg|伸展する若葉 側羽片は下から順に展開する File:Bracken, Drumkeeragh forest - geograph.org.uk - 1584631.jpg|冬には葉が枯れる File:Pter1040 Pteridium rhizome L.jpg|根茎の断面・中心柱を示す File:Flickr - João de Deus Medeiros - Pteridium aquilinum var. arachnoideum.jpg|胞子嚢群 File:Pteris hillebrandii (5806455100).jpg|イノモトソウ属の胞子嚢群 ''Pteris hillebrandii'' File:Pter1038 pteridium leaflet L.jpg|胞子嚢群の断面図 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ワラビ属」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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