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ワレミア属 : ウィキペディア日本語版
ワレミア属[われみあぞく]

ワレミア属 ''Wallemia'' はカビの1属。世界に広く分布するふつうのカビだが、分類上はきわめて特異で、担子菌門に所属し、この1属でワレミア綱を構成する。強い好乾性、好塩性菌でもあり、砂糖漬け塩漬け食品などの汚染源としてもよく知られる。
==概説==
ワレミア属は乾燥した基質に出現するカビで、乾燥食品や砂糖、塩漬けの食品などに出現する。コロニーは茶褐色で、日本では(標準和名とは言い難いが)アズキイロカビの名が使われることがある〔食品の二次汚染対策相談室〕。
分生子的な胞子を長い鎖状に生じる。分生子形成型は分節型に近いが、他のものとは異なる独特の特徴がある。長く一種のみとされてきたが、現在では三種が含まれていたことが知られる。
このカビが担子菌類に含まれるとの判断は、まず隔壁孔の構造から主張された。後に分子系統の情報からもこれが認められ、しかもこの担子菌の系統樹のごく基底部で分枝したとの判断がなされた。そのため、亜門を定めないままに独立の綱を立て、これにこの属だけを含めた扱いが行われている。
上記のように食品を汚染するカビとしてよく知られる。人間に対してアレルギーの元となり、また肺に疾患を引き起こすことがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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