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ヴァラー級フリゲート (Valour class frigate) は、南アフリカ共和国海軍のフリゲート。 == 概要 == 本級は、ドイツのブローム・ウント・フォス社のブランドであるMEKO型フリゲート・シリーズに属している。1990年代後半に開発された新しいシリーズであるMEKO A型の設計に基づいており、MEKO A-200 SAN型と呼ばれる設計を採用している。また、ネームシップの艦名から「アマトラ級」とも呼ばれている。ブローム・ウント・フォス社ハンブルク造船所でF145とF147、ホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船社キール造船所でF146とF148の計4隻が建造され、2006年から2007年にかけて就役した。 船体はステルス性を考慮した長船首楼型で、煙突を設けず排気は海水で冷却された上で艦尾より行なわれる。それらにより、レーダー反射と赤外線の放射を減少させている。 機関はCODAG方式で、左右の推進軸はディーゼルエンジンによるスクリュー・プロペラ、中央の推進軸はガスタービンエンジンによるウォータージェット推進になっている。速力は、ディーゼルエンジン1基で18kt、2基なら23kt、ガスタービンエンジン1基で25kt、全エンジン併用で30kt。 本級の武器システムは、 * 戦術情報処理装置を中核としたシステム艦としてのシステム統合 * 中口径砲、個艦防空ミサイル、艦対艦ミサイル、短魚雷発射管と、対空・対潜・対水上にバランスの取れた兵装の搭載 * 哨戒ヘリコプターの艦載化 といった要素を具備している。 兵装は、基本的には西欧製のものを搭載しているが、一部に南アフリカ国産のものが搭載されている。このうち、もっとも大きなものが、ウムコント個艦防空ミサイルである。ウムコントの発射機としては、76mm単装砲と艦橋との間の甲板に8セルVLSが2基配置されているが、8セルVLS2基分の増設が可能になっている。また、近接防御火器(CIWS)としては、デネル・エアロスペース・システムズ社製の35mm連装機関砲が搭載されている。 ヘリコプター格納庫は、アグスタウェストランド リンクス型なら2機格納できる大きさがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴァラー級フリゲート」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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