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ヴァルソロメオス : ウィキペディア日本語版
ヴァルソロメオス1世 (コンスタンディヌーポリ総主教)[う゛ぁるそろめおす1せい]

ヴァルソロメオス1世総主教(〔古典ギリシア語からの伝統的なローマ字転写をすれば"Bartholomaios"であるが、現代ギリシア語の発音を反映して転写すればVartholomeosとなる。""は現代ギリシア語では""、""は現代ギリシア語では""である。〕、、、1940年2月29日 - )は、コンスタンディヌーポリ全地総主教であり、正教会の第一人者("first among equals")である。1991年11月2日より在位しており、ヴァルソロメオス1世は世界の3億人の正教信徒の精神的指導者である〔 Ecumenical Patriarch Bartholomew: insights into an Orthodox Christian worldview (2007) John Chryssavgis International Journal of Environmental Studies, 64, (1);pp: 9 - 18〕。
転写には様々な方法があるが、本記事名は現代ギリシア語からの転写に拠った。
*ワルフォロメイ1世 - 日本正教会奉神礼に用いられる転写(教会スラヴ語を経由したもの)〔質問:正教会の最高指導者は誰ですか?
*バルソロメオス1世 - 現代ギリシア語からの転写「ヴァルソロメオス」の「ヴァ」を、「バ」に置き換えた表記〔
*バルトロマイオス1世 - 古典ギリシア語再建音
*バーソロミュー1世 - 英語
*バルトロマイ - 日本聖書協会による、聖書中に登場する同名の使徒の転写〔本記事で扱う総主教ヴァルソロメオスに対してはまず用いられない転写であるが、日本聖書協会による転写が聖人に関して広く知られて居る事を鑑みここに記す。〕
*コンスタンティノポリ総主教 - 日本正教会の奉神礼に用いられる転写〔
*コンスタンティノポリス総主教 - ラテン語
*コンスタンティノープル総主教 - 英語
コンスタンディヌーポリ全地総主教は、単にコンスタンディヌーポリ総主教全地総主教(エキュメニカル総主教)とも呼ばれる〔。
== 前半生と経歴 ==

ヴァルソロメオス1世はイムヴロス島(ギリシア語名:、トルコ語名:ギョクチェアダ島、Gökçeada)のアギオス・セオドロス村(ギリシア語名:、トルコ語名:Zeytinli köyü)に、フリストスとメロペ・アルホントニスの息子として生まれた。世俗名はディミトリオス・アルホントニス( Dimítrios Archontónis)。市民権により国籍はトルコであるが、民族的帰属はトルコにおける少数の残留したギリシア人である。
ディミトリオス・アルホントニスは生地イムヴロスにおいて小学校に通った。高等教育はイスタンブルにあるゾグラフィオ・リキオ学校(、Zographeion Lyceum)で受けている。ほどなくして、神学を総主教庁神学校(ハルキ神学校、Halki seminary)を1961年に首席で卒業。直ちに輔祭叙聖され、ヴァルソロメオスの修道名を授かった。ヴァルソロメオスはトルコ軍で予備役将校として1961年から1963年までの間兵役義務を果たした。1963年から1968年までの間、ヴァルソロメオスは卒業後の勉学をローマのポンティフィカル・オリエンタル・インスティテュート(Pontifical Oriental Institute)、スイスジュネーヴ大学ドイツミュンヘン大学で修めた。博士論文は教会法についてであった。同年、彼はポンティフィカル・オリエンタル・インスティテュートの講師を務めた。
イスタンブルに戻った1968年から、ハルキ神学校で教鞭をとり、1969年にはアシナゴラス1世により司祭に叙聖された。ディミトリオス1世1972年に全地総主教に着座し総主教庁を設立すると、ヴァルソロメオスはその理事となった。1973年の降誕祭に、ヴァルソロメオスはフィラディルフィアの府主教となり、総主教庁の理事としてハルキドン()の府主教に1990年に着座するまでその地位にあった。1974年3月から全地総主教に着座するまで、ヴァルソロメオスは聖シノドの構成員の一人であり、多くのシノドの委員会の構成員でもあった。
ヴァルソロメオスは現代ギリシア語トルコ語イタリア語ドイツ語フランス語英語を話す事ができ、古典ギリシア語ラテン語に堪能である。
2008年に、タイムの「世界で最も影響力のある100人」の1人に選ばれた〔:The 2008 TIME 100
Complete List〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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