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ヴァルター・ブルケルト : ウィキペディア日本語版
ヴァルター・ブルケルト
ヴァルター・ブルケルト(Walter Burkert, 1931年2月2日 - )は、ドイツの神話学者、宗教学者。
チューリッヒ大学古典学名誉教授であり、イギリスアメリカ合衆国でも教えている。1960年代以降の、詩人や歴史家、哲学者の著作と考古学碑文研究における発見を現代的手法で関連させた宗教学に影響を受けた世代にあたる。儀礼と古代信仰の残存、宗教の核心に存在する儀礼的殺人、秘儀宗教、ギリシア宗教をより広いエーゲ海・中東に位置づけた、ヘレニズム世界におけるオリエント文化の受容などについての著書を出版している。
ブルケルトはベルリン・ブランデンブルク科学アカデミーおよび欧州学術院の正会員であり、英国アカデミーおよびハイデルベルク学術アカデミー、ブラウンシュヴァイク学術協会、バイエルン学術アカデミー、オーストリア学術アカデミーの客員研究員であり、アメリカ哲学協会およびアメリカ芸術科学アカデミーの外国会員であり、ギリシア研究振興協会の名誉会員である。さらに5つの名誉博士号を授与されている。
== 経歴 ==
バイエルン州ノイエンデッテルザウ生まれ。1950年から1954年までエアランゲン=ニュルンベルク大学ミュンヘン大学古典文献学古代史古代哲学を学び、1955年にエアランゲン=ニュルンベルク大学で博士号を取得した。1957年にマリア・ボッシュと結婚し、のちラインハルト・アンドレア・コルネリウスの3人の子をもうけた。結婚後、1961年までエアランゲン大学で講座助手として働いたのち、教授資格を得て次の5年間は講師を務めた。1965年初頭から1年間はワシントンD.C.にあるギリシア研究センター (Center for Hellenic Studies) で特別研究員 (Junior Fellow) として働いた。1966年から1969年はベルリン工科大学の古典文献学教授、1968年はハーバード大学の客員教授を務めた。
1969年にチューリッヒ大学に移り、1996年まで古典文献学の教授として教えた。その間、1977年と1988年にはカリフォルニア大学の古代文学の客員教授、1982年にハーバード大学の講師も務め、1989年にはセント・アンドルーズ大学でギフォード講義を行なった。1986年から1988年までチューリッヒ大学哲学部の学部長の座にあり、1996年には名誉教授として引退した。
1990年にバルザン賞、1999年にはプール・ル・メリット勲章を、2008年にはドイツ連邦共和国功労勲章を授与された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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