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ヴァルテ川 : ウィキペディア日本語版
ヴァルタ川[う゛ぁるたかわ]

ヴァルタ川ポーランド語:Warta、ドイツ語: Warthe、ラテン語:Varta)はポーランドの中部から西部にかけて流れる河川で、オドラ川(オーデル川)最大の支流である。合流点まではオドラ川本流よりも長い。ドイツ語ではヴァルテ川と呼ばれる。ポズナンゴジュフ・ヴィエルコポルスキなどポーランド西部の主要都市を流れる。
長さは約808km、流域面積は54,529平方kmにおよぶ。ヴィスワ川・オドラ川に次ぐポーランド第3の大河。シロンスク県(上シレジア)中部のザヴィエルチェ(Zawiercie)付近に発し、シロンスク県とウッチ県の県境を西へ流れた後にウッチ県西部を北へ流れ、ヴィエルコポルスカ県に入り西へと向きを変え、低地を何度か北へ蛇行しながら、ルブシュ県を経てコストシン・ナド・オドロン(Kostrzyn nad Odrą、独:キュストリン)で西からオドラ川に合流する。
== 地理 ==
流域は最終氷期には北欧を覆う氷床の縁となった地域であり、氷床の辺縁に沿って川が流れた跡がウーアシュトロームタール(Urstromtal)という大きな渓谷状の地形となり、氷床の大きさが変わるたびに東西方向に大きなウーアシュトロームタールが残った。支流ノテチ川(Noteć、独:ネッツェ川)はそのうち一番北にあるウーアシュトロームタールに沿って西へと走っている。その他、氷河が残した地形にはモレーンや無数のがある。
主な支流には右岸側(北側)にはノテチ川、左岸側(南側)にはプロスナ川(Prosna)、オブラ川(Obra)がある。またポズナンの上流付近からオドラ川中流へ結ぶ運河があるほか、ノテチ川上流のブィドゴシュチュ運河でヴィスワ川下流の大都市ブィドゴシュチュ(ビドゴシュチ)と結ばれており、オドラ川水系とヴィスワ川水系を結ぶ内陸水運の重要な路線の役割を果たす。
流域の主な都市には、上流のシロンスク県ではザヴィエルチェやシレジアの鉄鋼都市チェンストホヴァ、ウッチ県のシェラツ(Sieradz)、ヴィエルコポルスカ県のコウォ(Koło)、コニン(Konin)、シレーム(Śrem)、県都ポズナン、ルブシュ県のスクフィエジナ(Skwierzyna、独:シュヴェリーン・アン・デア・ヴァルテ)、県都ゴジュフ・ヴィエルコポルスキ(Gorzów Wielkopolski、独:ランツベルク・アン・デア・ヴァルテ)、コストシン・ナド・オドロン(Kostrzyn nad Odrą、独:キュストリン)など。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヴァルタ川」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Warta 」があります。



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