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ヴィルトゥオーソ
ヴィルトゥオーソとは、演奏の格別な技巧や能力によって達人の域に達した、超一流の演奏家を意味する英語からの借用語。ただし、英語の単語そのものもイタリア語の「達人」を意味する借用語である。イタリア語では達人全般に使われる表現であるが、英語では古典音楽においての借用語であったため楽器演奏の達人として使われるようになった。そこから英語圏では、見た目にも華やかな超絶技巧に結びつきやすい楽器(ピアノ、弦楽器、ドラム)を用いるクラシック音楽以外のジャンルでもなんらかの技能的能力を伴う「芸」に対する達人を上品に表現する用語として用いられるようになってきた。その後に、これが日本語で、英語が箔付けにイタリア語を借用したのと同じように日本語の名人を箔付けして表現するために英語から借用される。ただし、日本語では元来のクラシック音楽に限定される表現である。ちなみに、英語ではイタリア語で名人(Master)を意味する「マエストロ」が借用語として類似語で存在するが、こちらは用法的には職人芸など使われることが多い。 == 語源 == ヴィルトゥオーソ(virtuoso)は、「博識、達人」を意味するイタリア語の男性名詞である。複数形の場合はヴィルトゥオーシ(virtuosi)、女性形はヴィルトゥオーサ(virtuosa)となる。 ラテン語のvirtus(「男らしさ」「美徳」「至高」の意)を語源とし、元来は「有徳の」「誉められるべき」を意味する形容詞の男性形であった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴィルトゥオーソ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Virtuoso 」があります。
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