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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(Wilhelm Furtwängler, 1886年1月25日 ベルリン - 1954年11月30日 バーデン=バーデン)は、ドイツの指揮者、作曲家。伴奏ピアニストとしての演奏も行った。 == 概要 == カラヤンの前にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を務め、20世紀前半を代表する指揮者のひとりとされている。ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー等のドイツ音楽の本流を得意とした。一般には後期ドイツ・ロマン派のスタイルを継承した演奏とされ〔脇圭平・芦津丈夫『フルトヴェングラー』岩波新書、1984年、ISBN 978-4004202820、49頁。〕、作曲家としても後期ドイツ・ロマン派のスタイルを継承したことから、ライバルのトスカニーニと対極に位置づけられることもあるが、「堅固な構築性をそなえた演奏を『ロマン主義的演奏』というだけで片付けてしまうのは軽率」とする見解もあり〔脇圭平・芦津丈夫『フルトヴェングラー』岩波新書、1984年、50頁。〕、またフルトヴェングラー自身は「後期ロマン主義者」と看做されることを極度に嫌い、「私はロマン主義者でも古典主義者でもない」と語ったともいわれる〔脇圭平・芦津丈夫『フルトヴェングラー』岩波新書、1984年、55頁。〕。主な称号はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団名誉団員〔 「小沢征爾さん ウィーン・フィル名誉団員に 「どんな勲章よりうれしい」」『読売新聞』2010年11月3日東京朝刊33頁参照。〕。 音楽評論家の吉田秀和はフルトヴェングラーについて、「濃厚な官能性と、高い精神性と、その両方が一つに溶け合った魅力でもって、聴き手を強烈な陶酔にまきこんだ」〔吉田秀和『世界の指揮者』新潮文庫、1982年、ISBN 978-4101242026 225頁。〕「(ベートーヴェンが)これらの音楽に封じ込めていた観念と情念が生き返ってくるのがきこえる」〔吉田秀和『世界の指揮者』新潮文庫、1982年、227頁。〕と評している。 現在でもCDが続々と発売され、放送録音、海賊録音の発掘も多く、真偽論争となったレコードも少なくない。 妹メーリットは、哲学者マックス・シェーラーの妻。甥ベルンハルトと妻エリーザベトの連れ子カトリーンの間の娘のマリア・フルトヴェングラーは女優で医師。 音が出る前から指揮棒の先が細かく震え始め、アインザッツが非常にわかりにくいその独特の指揮法〔脇圭平・芦津丈夫『フルトヴェングラー』岩波新書、1984年、125、126頁。〕から、日本ではフルトヴェングラーをもじって「振ると面食らう」などと評され、「フルヴェン」の愛称で親しまれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴィルヘルム・フルトヴェングラー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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