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ヴェシ族 : ウィキペディア日本語版
ヴェシ族[う゛ぇしぞく]
ヴェシ族()は、9世紀以降にキエフ大公国に組み込まれたフィン系農耕民族である〔國本哲男『ロシア原初年代記』p319〕。ヴェプス人と一部のカレリア人から派生し、ラドガ湖オネガ湖ベロエ湖周辺や、その南部の地域を居住地としていた。
==文献上のヴェシ族==
原初年代記』の中に、ベロオゼロの最初の住民であり、ノヴゴロド公リューリクの統治下にあったこと〔國本哲男『ロシア原初年代記』p20〕、882年ヴァリャーグや他のフィン系部族(チュヂ族メリャ族)・スラヴ系部族(クリヴィチ族スロヴェネ族)と共にオレグの軍に加わり、リューベチスモレンスクを陥落させたこと〔國本哲男『ロシア原初年代記』p23〕などが記述されている。
10世紀 - 14世紀アラブ人の地理学者は、ユグラに隣接し、ヴォルガ・ブルガールから北にかけて住んでいた「ヴィス」という部族について言及している。アフマド・イブン・ファドラーンの記した書籍では、ヴィスはアルタニヤ(ru)(10世紀のアラブの歴史書にみられる、ルーシの3つの国のうちの1つ)と共に言及されている。また、ヴォルガ・ブルガールの商人はヴェシと商取引を行い、毛皮と金属製品を交換していたという。このヴィスをヴェシ族と同一だとみなす仮説がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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