|
ヴェズジェホート () とは、第一次世界大戦中にロシア帝国が開発した戦車。ロシア初の戦車である。「ヴェズジェホート」の意味は、「どこにでも行ける」「全地形対応車」のことである。量産までは至らなかった。 == 概要 == 1914年8月より当時23歳の航空機設計者であったの手によって、開発が開始された。1915年1月までに設計は完了し、1月13日より製造段階へと移行した。 ヴェズジェホートは車体下部に一基の幅広なゴム製の無限軌道を有している。無限軌道は5個の転輪で支えられている他、車体左右に、無限軌道とは別に操縦輪ともなる小型の車輪を持つ。10馬力のガソリンエンジンを車体後部に搭載していた。軟らかい地面上においては主に無限軌道を利用し、硬い地面上においては主に車輪を用いることが考えられていた。 試作車両は1915年2月から製作が開始され、5月からは舗装道路上で試験が開始された。装甲を考慮した重量における野外走行試験では時速40ベルスタ (26.5 mph) を記録したが、車輪による操縦は困難であり、1915年12月に開発中止が決定された。試験報告書においては、時速25ベルスタ (16.57 mph)の記録、40度の傾斜登攀及び高さ3/4mの障害や幅3mの塹壕超越が可能であることなどが報告されている。 1916年10月に一時開発が再開されたが、それ以上は進展しなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴェズジェホート」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Vezdekhod 」があります。 スポンサード リンク
|