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ヴェルシの話 : ウィキペディア日本語版
ヴェルシの話[ヴぇるしのはなし]
ヴェルシの話』(ヴェルシのはなし)または『ヴォルシの話』(ヴォルシのはなし)()は、フラート島本のみに現存しているサットル(短編の物語)で、『オーラヴ聖王のサガ』の章に含まれている。
物語はおそらく14世紀から存在していただろう。しかし、北欧では主に古い神々がまだ信仰されていた1029年には成立しており、古い信仰におけるファロス(''völsi'')崇拝の伝統を今に伝える話だと考えられている。
ブロート(:en:blót)も参照)
== 崇拝 ==
物語は、老人と老婦人が他の人々から離れた岬に活発な息子とかしこい娘の2人と住んでいたことをまず語る。
彼らは他に、男女の奴隷を所有していた。
さて、この奴隷がを屠殺し、馬のペニスを捨てようとしたところ、男の子が走っていってそれを取り、彼の母と妹、奴隷の女性が座っている場所へ行った。
男の子は、家族と話をしている奴隷女性に向かって、この器官が彼女の脚の間でおとなしくしていないだろうという冗談を言った。
すると奴隷の女性は笑ったが、娘のほうは兄に、気持ち悪い物を捨てるように頼んだ。
しかし娘の年老いた母は立ち上がると、それは捨ててはならない、役に立つ物だ、と言った。
老婦人はそれを保存するため、ニラネギハーブといっしょに亜麻布でくるみ、貴重品を入れる箱の中にしまった。
秋、夕方ごとに、老婦人は貴重品箱から取って、彼女が信仰する神に対するようにそれに祈り、他の家族もそれに参加させた。
彼女はそれに対して韻文を暗唱した。同じようにする夫や他の家族にも、皆がし終わるまでそれが順繰りに手渡されていった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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