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ヴェルナー・シュトライプ : ウィキペディア日本語版
ヴェルナー・シュトライプ

ヴェルナー・シュトライプWerner Streib1911年6月13日 - 1986年 6月15日)は、柏葉剣付騎士鉄十字勲章を授与された第二次世界大戦時のドイツ空軍夜間戦闘機エース・パイロットである。騎士鉄十字勲章とそれより上位の柏葉剣付は戦場での卓越した行為や軍事上のリーダーシップを発揮した者に授与された。
== 軍歴 ==
しばしば「夜間戦闘機の父」と称されるシュトライプは、同様のヴォルフガング・ファルクと共に戦争の初期から中期にかけて夜間戦闘機を使用した作戦戦術を開発し、ドイツ空軍の夜間戦闘機部隊を英空軍(RAF)の爆撃機部隊に対する効果的な対抗戦力に仕立て上げた。
1911年6月13日プフォルツハイムで生まれたヴェルナー・シュトライプは、短い期間銀行と金融業で働いた後に歩兵としてドイツ国防軍に入隊した。偵察部隊の観測員として空軍に転籍した後に戦闘機パイロットの訓練を受けた。1937年ユーターボーク=ダム(Jüterbog-Damm)の 第2戦闘航空団「リヒトホ-フェン」(JG 2)に配属され、開戦時にはヴォルフガング・ファルクがいる第1駆逐航空団(ZG 1)でメッサーシュミット Bf 110のパイロットとなっていた。
シュトライプの最初の戦果は1940年5月10日に記録したRAFのブリストル ブレニム機であり、これは昼間での唯一の撃墜記録であった。1940年5月に夜間戦闘機部隊の編成が始まり、7月20日に第1夜間戦闘航空団/第2中隊(2./NJG 1)の所属となっていたシュトライプはRAFのアームストロング・ホイットワース ホイットレイを撃墜し最初の夜間戦闘での戦果(これは公式の夜間撃墜記録としても初)を挙げた。
1940年10月にシュトライプは、ルール地方を目標にしたRAFの爆撃隊の航空路上に位置しより迎撃し易いオランダフェンローに駐留するNJG 1の第I飛行隊(I./NJG 1)の指揮官になった。1940年10月6日に8機撃墜の中尉で騎士鉄十字勲章を授与され、1941年5月までに26機の撃墜が確認された。1943年2月26日には確認撃墜数42機のNJG 1戦闘航空団司令の少佐として騎士鉄十字勲章に柏葉を追加受勲した。
1943年6月11日から12日にかけての夜にヴェルナー・シュトライプはハインケル He 219の試作機に搭乗して僅か30分間で5機のアブロ ランカスター 爆撃機を撃墜したが、フェンローに帰還したときに着陸進入の判断を誤り、速すぎる速度でフラップを使用してしまった。ハインケル機は地面に激突し、着地と同時に破壊された。シュトライプと「ボルトフンカー」(Bordfunker、無線士/レーダー操作員)は軽傷を負って機外へ脱出した。
1944年3月11日にシュトライプは確認撃墜数66機で柏葉付騎士鉄十字勲章に剣を追加受勲した。
1944年3月23日にシュトライプは夜間戦闘機部隊の総監に任命され、大佐の階級で終戦までこの地位に留まった。
ヴェルナー・シュトライプは公式に66機の敵機を撃墜し、その内65機は夜間での戦果であった〔 ドイツ空軍の夜間戦闘機エースについては''List of German World War II night fighter aces''を参照〕。シュトライプは騎士鉄十字勲章を授与された初めての夜間戦闘機パイロットであった。
戦後は1956年にドイツ連邦軍に入隊するまでは食料雑貨販売の仕事をしていた。3年間はランツベルク・アム・レヒにあるドイツ空軍の新人パイロットの訓練を担当するT-6 テキサン機装備のA操縦士学校の指揮官を務めた。シュトライプは准将の階級で1966年3月31日に退役した。最後の役職は(''Inspizient Fliegende Verbände'')であった。
ヴェルナー・シュトライプは1986年 6月15日に死去し、ミュンヘンに埋葬された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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